Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ホーム地獄(39節千葉戦)

2017-10-28 17:36:19 | マッチレポート17'
キム・ボムヨンの不安定さを突き続けるしたたかさがないのは監督がホームになると突然采配が振るわなくなるからなのか、選手たちに試合の流れを自ら読む力がないからなのか。90分間キム・ボムヨンの裏に伊佐を走らせ続けたら楽勝だったはず。さすがにここまでホームで勝てないチームを高く評価することは出来ない。


ホームでここまで勝てない理由はいくつかあるとは思うんだけど、今日思ったのはアウェイの試合と比較すると全体的に緩さを感じる。こぼれ球への反応だったり、本気で勝ちたい気が表に出てくる時間帯がやたらと遅いとか。もうここまでホームで弱いと、山形、熊本の分析をするより自らのメンタル面を分析する方がホームでの勝ち点3に繋がる近道だと本気で思うよ。これは冗談じゃなくて本気で思う。


ごっちゃんもゴールを決めたかもしれないけど、そのゴールよりも序盤のプレゼントボールを決める方が遥かに価値があるし、あのシュートミスが試合結果に甚大な影響を及ぼしていることを自覚してほしい。ハイラインを売りにして、決して結果が出ているとは言い難いチームが序盤に最終ラインの連携ミスからゴールを献上すれば、こんなにも簡単に試合を進められることはない。ライターの河治さんが最近「シビアゴール」という考え方の重要性を提唱している。「シビアゴール」とは同点→勝ち越し、ビハインド→同点の局面で決めたゴールのみをカウントする。つまり相手の守備がよりタイトな状況で、決めるのが難しい局面で決めるストライカーこそ真に勝負強いストライカーと言えるという考え方。ごっちゃんは今日のゴールで今季16ゴールとなり、確かに素晴らしい数字なんだけど、これを「シビアゴール」という考え方で切り取ると何と4ゴール(手集計だから若干間違いはあるかも)。もちろん1点差を2点差にして試合を決めるゴールにも価値があるとは思うし、サッカーは数値化出来ないところにも面白さがあるスポーツだと思う。でもやっぱりこの数値には意味があると思うし、この数値が表すごっちゃんのチームに対する貢献度は今日の試合が象徴してたと思う。参考までに伊佐は9ゴール中7ゴールがシビアゴール。


ホームゲームになると選手たちに緩みを感じるのと同時に、片野坂さんの采配が冷静じゃないのも地味に気になる。今日は竹内を交代させた時点で「あ、今日は終わったな。」と感じた。もちろん色んな意図があるとは思うけど、つい最近岐阜戦で失敗したばかりで、竹内をピッチに置いておく意味は選手たちの組み合わせを考える以上の意味合いが間違いなくある。それは数値が示していて、今季竹内が90分間ピッチにいなかった試合は1分3敗だ。間違いなく片野坂さんはホームゲームになると突然冷静じゃなくなる。ダントツ最下位の群馬戦を除くと最後にホームで勝ったのが6月17日とかもう異常。今日に関しては千葉との相性が云々とか、タメの恩返しが云々とかは関係ない。一刻も早く別府地獄めぐりの延長戦である「ホーム地獄」から抜け出すための作戦を練ることだ。対戦相手のスカウティングなんて二の次。


徳島とヴェルディの結果を知るとこの自滅気味に捨てた勝ち点の痛さがなおさらに響いてくる。それでも明日松本が昇格POに願書を出すクラブにとっての登竜門的クラブ、リトマス試験紙的クラブである岐阜に勝ってしまうようなことがあると、PO圏まで残り3試合で勝ち点5差だ。これは絶望的。ただ一つ希望を抱くとすれば、我々はもう4位以上に入る可能性はなく、滑り込めて6位なわけだ。これはつまりPOをアウェイで戦えるというとてつもないアドバンテージがもらえるということ。どんな手を使ってでもPOに滑り込みさえすれば、何とかなりそうな気がしてきた。


今日はうちの子どもが上の学年の公式戦に急遽招集されたため、急遽手配しておいた大分行きの飛行機をキャンセルした。子どもの公式戦は初めて観られて良かったんだけど、大分の監督や選手たちには大分に行けなくなったことを後悔させてほしかった。こんな重要な局面で「行かなくてよかった」なんて気持ちにさせないでくれよ。
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