Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

完敗、連敗(6節名古屋戦)

2020-07-22 23:22:49 | マッチレポート20'
強がりじゃなくてやっぱりJ1面白い。こうでなくっちゃ。鳥栖、広島に連勝したところで「何だよ今年降格あってくれて良かったのに」とか少しでも思わせてくれちゃうようなところじゃ困るよ、J1は。


まず今日の試合の大きな変化は遂に小塚で出てきたこと。昨シーズンMVP級の活躍だった小塚がケガをしているという情報もなく開幕から5試合行方不明状態だった。かつ片野坂さんがシャドーに縦にスピードの速いタイプの選手を重用するためもう小塚のようなタイプの選手は居場所がなくなっちゃうのではと前節を観てて感じて、それは記事にも書いた。広島戦の失点、神戸戦の失点、ガンバ戦の2失点目とサイド(特にWBの位置の選手)が詰まり気味になって危ないボールロストから失点をすることが今シーズン多くなってると感じてた。縦にスピードの速い選手を置くとサイドにボールが入っても寄るわけではなくスペースに走り出すので、いわゆるビルドアップの構成力は下がってしまう。ガンバ戦ではその配置が功を奏してゴールにもなったけれど、個人的には大分の戦術としてはしっくりと来てなかった。しかし今日小塚がシャドーに入ることでそれは見事に解消されたと思う。シャドーの選手へのパスルートが開通することでボランチが前向きでボールをもらえる回数も増え、ガンバ戦と比較すると「しっくり感」は比にならないレベルだったと感じた。ただ小塚も今季初出場で知念や渡との連携はお世辞にも良かったとは言えないし、ノーゴールだったことは事実。小塚の起用も今季の最適解を探す道のりの中では大きな選択肢の一つであることだけはきっちりと証明されたので、トライ&エラーを繰り返して進んでいくしかない。まだまだシーズンは長い。


しっくり感つながりでいくと前田のスタメンもとてもしっくり感があった。前田ももう大分4年目。確実なポジショニング、ボールサイドへの精力的な顔出しと観ている側が脳内でイメージしている動きに忠実に動いてくれるイメージでとてもしっくりと来る。今日はこれからというところで負傷交代となってしまった。ひじの脱臼くらいで済んでくれてればいいけど、心配です。個人的にはボランチのポジション争いの中で前田の序列は高めなのでとても期待しています。すぐに戻ってきてくれ。


スコアは0−3と片野坂体制でのJ1で最多得点差での敗戦と紛れもなく完敗だったわけだけど、そこまでの絶望感は感じてないんだよね。それはうまくいかなければメンバーを変えればいいし、手探りで進めてるところもあるだろうしということで改善のしようはいくらでもあるという心持ちからきてると思うんだよね。ただ今日どうしても気になったのは、相手陣内での自軍FK、CKからカウンターを食らってイエローで止めて、そのリスタートから失点が2回もあった。これはちょっといただけない。試合と試合の間に時間がなくてセットプレーの確認をしている時間がないのかもしれないけど、井上健太がイエローもらったシーンで「リスクマネジメントがどうなってたんですかね」と増田氏にコメントされてたけど、もしかすると人生で初めて彼のコメントにうなづいてしまったかもしれないぞ。これはアカンぞ。ここはきっちりと見直して。


あとはやっぱり細かいミスが多過ぎたね。前半全く存在感がなくハーフタイムでの交代も納得の怜さん、もうボールが足につかずボロボロだった達也とちょっとずつ疲労がたまってきてるんだろうからやむを得ない部分はあるんだろうけども、それを認めてたらJ1では勝たしてくれないだろうから踏ん張ろう。ただ昨シーズンまで替えのきかない存在だった怜さんや智輝を温存してもチームとしての形は崩れないし、むしろそれはそれで面白い部分も出てくるからチームの総合力は徐々に上がってきてるんだろうなというのは感じる。初スタメンとなった小出もなかなか面白い存在だった。広島戦で初めて見た時はトリッキーさが目立つ感じだったけど、今日は随所に良さを出してたと思う。ビルドアップ時に左足に持ちかえてドリブルして視界を広く保ったり、斜め方向への縦パスの差し込み方もいくつかいいのがあった。何より前半に見せたインナーラップは思わず「お!」っと声に出してしまったくらいに面白かった。自分でボールを要求してるシーンも何回か確認出来たし、ちょっと今後の伸びが気になる存在。


初スタメン記念に学生時代の小出さん貼りつけときます。この頃より厚みが出たかね。隣はYSCCの宮本拓弥。


初の5,000人試合だった神戸戦の時は特に気にならなかったけど、先週末のパナスタでの拍手のみ応援の存在感と圧力を知ってしまった後だと、あの録音した応援を流すの要らないなと思ってしまった。パナスタもそうだったし、今日30分だけ観た日産でもそうだったけど、無音であれば5,000人の人たちが拍手でより盛り上げようとするだろうし、その圧力が効果があることは実体験として分かっているわけだから次の試合から変えようよ。今日の政府の発表で最短でも8月いっぱいは5,000人試合だろうし、出来る限りの雰囲気作りはやろうよ。実際の現場ではどう感じるのか分からないけど、少なくともテレビではあまりポジティブには聞こえない。


4日後にはもう清水戦。今シーズン未だ未勝利の清水だけど、試合は面白い。今日の鳥栖戦はこれから観るけど、仮想残留争いとしては非常に重要な一戦。今シーズンは誰が出てくるか分からない面白さが例年以上なのでもうスタメン発表を待ってるところから楽しい。さてさて次節はどうなることやら。
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