Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

真のJ2オールスターズはどっちだ!

2019-03-29 00:04:30 | トリニータ
たったの1週間試合がないだけでこんなにも待ち遠しいのかという感覚にJ1で戦っていることを実感したこの2週間。いよいよ再開。


第5節の対戦相手はホームで広島戦。「昇格クラブ勝ち点5のジンクス」なんてのがあったけど、そんなもんは3節であっさりクリア。ただあくまでも目標は残留。しっかりと足元を見て勝ち点を積み上げていきたい。試合がなくてヒマだったので、広島の第1節から第4節までの試合を全て観た。2勝2分とここまで負けなし。総得点3が物語るように勢いを感じるわけではないけど、バランス良く手堅く勝ち点を拾っていってる印象。大分も広島も対戦したという点でそれぞれの松本戦は一つの物差しになるかなと思う。言うまでもなく大分の松本戦はリーグ戦で今季唯一勝てなかった試合。一方で広島は内容でも優位に進め、キッチリとウノゼロで勝ち切っている。我々が勝てなかった相手に勝っているという事実だけを切り取っても力関係が分かるわけだけど、広島がすごいのはリードした後も松本にほとんど攻撃らしい形を作らせてなかったことだ。先制ゴールから試合終了まで多分30分以上あったと思うけど、シュートは直接FKの1本だけじゃなかったかな。我々が最後の最後まで手を焼いた松本のプレッシングをはがす落ち着きと技術があり、ゴール前までいけば「そこを狙うのか」というアイデア溢れる攻撃を繰り出していく。やはりACLに出るクラブは一味も二味も違うし、似たようなサッカーを志向しているチームとの対戦は今後に向けてもいい勉強になるんじゃないかな。うちも基本は3-4-3、広島も3-4-3、ついでに第6節の対戦相手の札幌も3-4-3だ。


明日発売のエルゴラもサイドのマッチアップにスポットライトをあてる切り口になっているようだけど、広島の試合を観ていてやはりすごいのは左WBの柏好文。機動力の高さは誰もが知るところだけど、それだけじゃなくサイドに張り出すポジションにもかかわらずとにかくボールタッチの回数が多い。必然的に攻撃に関与する回数も多いし、ちょっと普通のサイドプレーヤーとは一線を画してる感がある。松本戦では決勝点となる見事な右足のミドルシュートも突き刺していて、フィニッシュの場面でも恐さがある。ついでにその柏の後方にはサムライブルーでいらっしゃる佐々木翔も控えていて、他の試合ではそうでもなかったけど、松本のように引いてしまうと佐々木翔まで上がってきて厄介なことこの上ない。ただ佐々木翔はクロスが若干しょぼめ。で、この厄介な男たちを迎え撃つのは我々の中でも最もストロングポイントと言っても過言ではない怜&智輝。機動力なら負けてないし、勢いならむしろこっちの方があると思ってる。恐いのは恐いけど、実は楽しみの方が少し上回ってるのが正直な気持ち。勝敗云々だけじゃなく、ここのバッチバチは単純にフットボールとして楽しみにしてる。


広島はACLも並行して戦いながらリーグ戦では若手もきっちりと使っていて、またドンドン好感度の高いクラブに戻りつつある。開幕戦では相当不安定でこれはしばらくは厳しいかなと思ったGKの大迫敬介は試合を重ねるごとに安定感が増し、良さが出せるようになってきてる。若手は使って育てていかないとと常々思うんだけども、今季の大迫敬介を見てるとその思いがより強くなる。昌平から加入して3年目の松本泰志もレギュラーポジションを掴むだけでなく、青山の不在を感じさせない存在感を見せている。特に中盤からの配球は20歳そこそこの選手には思えない落ち着きがあるし、順調な成長ぶりだ。大卒(サーモン)ルーキーの荒木隼人も、東俊希&松本大弥(横河武蔵野JY出身)の昇格組も既にリーグ戦の出場機会を得ていて、チーム全体として底上げを図りながら順位表上でもいい位置を確保出来ていて、クラブとしていいスタートが切れている。


広島の最終ラインは野上、吉野恭平、佐々木翔、さらに今季から井林も加入。サイドに柏好文、トップにドウグラス・ヴィエイラ、渡大生とこの上なくJ2風味が強めなクラブだ。シーズンが始まる前から「J2オールスターズ」の称号は我々の専売特許かと思っていたら、元祖「J2オールスターズ」がこんなところにおられましたよ。3位と4位で対戦するという状況も加味して、この試合はどっちが真の「J2オールスターズ」なのかを決める決戦の様相を呈してきた。絶対に負けらんないよ。


我がチームに目を移すと、一つ期待したいことがある。4節まで終わってリーグ戦のレギュラー争いがやや固まりつつあるように思える。この2週間の間にそれをぶち破るような選手が1人でいいから出てこないかなということ。レギュラーに信頼が置けることはチームの安定感にも繋がるとは思うけど、今季の大分の戦力を見渡した時にそこまで突出した能力を持っている選手はいないと思う。シーズンインから2ヶ月以上が経過して、新しく入ってきた選手との融合も進み、戦術理解もさらに深まったはず。ここから突き抜けてくる選手が出てきてくれることを楽しみにしてる。期待してる選手はここに書けないくらいたくさんいる。


調子にノっているわけではない。甘く見ているわけでもない。謙虚であれとも思ってる。でもこんなこと言えるチャンス自体がそうそうないわけだから記念に残しておくくらいの意味合いであえて言っておく。


「勝ったらJ1首位もあり得るね。」


試合後「調子にノってすいません」する準備は出来ている。
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