Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

稼げるうちに稼いどこう(3節磐田戦)

2019-03-10 03:27:06 | マッチレポート19'
前節反町監督があんなにも分かりやすく片野坂トリニータの攻略法を明示してくれたのに、名波さんは完全無視。気持ちは分からんでもない。下から上がってきたばかりの大分ごときに合わせるサッカーなんてやってられっかよという気持ちは分からんでもない。でも我々が残留という目標を達成するためにJ1の強豪クラブにつけ込むとすればこの心の隙しかないと思ってる。シーズンのどこかで完璧に対策される時期が必ず来る。その頃までにセーフティーな勝ち点を積んどきたい。稼げるうちに稼いどこう。



5年ぶりのヤマハ。今のホーム側ゴール裏のスタンドが出来上がる前の旧アウェイ側の方が好きだったけど、それでもやっぱりいいスタジアムでした。このバック側の1枚スタンドは他じゃなかなかお目にかかれない素晴らしいスタンド。


鹿島戦も磐田戦もキックオフから最初はバタついてどうしても押し込まれてしまう。ただここからの立ち直りが意外と早いと思っていて、10分もすればパス回しから自分たちの間合いに引き込めるようになってる。もしかするとこれから先はキックオフからの勢いそのままに押し切られちゃうこともあるかもしれないけど、この落ち着くまでの時間をどれだけ短く出来るかが試合を優位に進めていく上で重要なのかもしれないなと思った。ただ今日の試合に限っては準備段階で完勝だったと思ってる。それはロドリゲスの起用。我々の間合いとなってからは彼は完全に迷子だった。自分がどこにいて、誰を見ればいいのか完全に迷っていた。一生懸命1人で2人を見ようとしたり、そうかと思えばWBの選手をフリーにしてくれたり、さらにまずいのは流動的にしたいという意図があったのかもしれないけど、磐田の2列目の3枚は左右が頻繁に入れ替わる。ただでさえ誰を見ればいいのか分かってないロドリゲスは左にも右にも行かなくちゃいけないから、より一層迷ってるように見えた。結果的には大南の退場に伴って交代となるわけだけど、名波さんは本音のところでは何もなくても前半のうちから代えたかったんじゃないかな。





あれだけ鹿島戦で藤本の裏抜けはケアしとかなければいけないということを印象付けたと思ってたけど、藤本はそれでも今日も裏を取った。大南の退場シーンや帰宅後観たガンバ−名古屋のハイライトの2つのオウンゴールを見ても、相手DFを背走させることの重要性がよく分かる。DFが前を向いている時はやはりDFが有利な状況だと思うんだけど、ひとたび裏返して背走させればゴールに向かってる攻撃側の方が圧倒的に有利だ。先制点もごっちゃん、藤本と続けて動き出しで勝っており、相手DFに競らせることも許さずフィニッシュまでたどり着いてる。藤本のシュートの正確さも合わせて完璧なゴールだったと言っていいと思う。



ハーフタイムが終わってロッカーアウトの際に、最後まで入念に高山に指示を出してた片野坂さん。


それを円陣の前にフクと共有する高山。ここで何が伝えられたかは分からないけど、円陣から10分後にその左サイドから決勝ゴールが生まれたことは事実。ここは非常に気になりますな。


フクはもっとフィニッシュの部分に絡んでいける選手だと思っている。松本戦の交代の理由は前への絡みの部分と書かれていて、それがもし本当だとしたら見事な一発回答でした。まだまだルーキーには負けてらんないよ。素晴らしいクロスだった!


クロスも素晴らしかったけど、藤本とごっちゃんの阿吽の呼吸も見事だった。クロスが上がる瞬間は逆の立ち位置だったのに、お互いに逆方向の斜めに動き出し、DFを混乱させマークを外した。ごっちゃんは「決めるだけ」とコメントしてたけど、それはこの秀逸な動きだしがあったこそ。先制点に負けてない完璧なゴールだった。これでごっちゃんも怜さんに続いてJ3→J2→J1ゴールを決めた選手に。次は伊佐か、さんぺーか、意外とノリさんだったりして。


一方で失点シーン。アダイウトンのシュート自体はやむを得ないと思うんだけど、川又のシュートに至る部分に問題があったと思う。はやり2〜3本スムーズにワンタッチでパスを繋がれてしまうとどうしてもペナに侵入されてしまう。アダイウトンにボールが渡ったのは偶発的だけど、ペナの中でプレーさせれば得点に繋がる偶発的な何かはやはり起こってしまう。川又にパスが入る前の段階でもう少し強く行けていればとは思うものの、完勝でお鼻がニョキニョキ伸びていきそうなところを札束でぶん殴ってへし折ってくれるところはJ1の有り難みでもあるよなと毎度思わせてくれる、鹿島も磐田も。





小塚は今日も良かった。ボールに触れないターンで相手を置き去りにするやつたまらなく好き。今日は機動力の面で藤本、ごっちゃんが目立ったけど、小塚も効いてた。パスにセンスを感じるし、組合せの中でもいいアクセントになってると感じる。







川又さんの流血現場をお掃除する高木駿さんです。


3節まで終わって勝ち点6は上出来of上出来。リーグ全体の混戦状態に便乗して暫定4位なんて位置を確保しちゃってるのも素晴らしい。そして来週はこれまでの対戦チームと全くと言っていいくらい毛色の違うマリノスとの上位対戦。明日の川崎との試合がどうなるかは分からないけど、開幕からの2試合で躍動感あふれるサッカーを展開しているマリノスとの対戦は単純に楽しみ。その前のミッドウィークにはルヴァン名古屋戦もある。いよいよ庄司が見られるかな。ルヴァンセレッソ戦での岡野が悪くなかっただけに庄司がどれくらい出来るのかけっこう楽しみにしてる。
コメント
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