Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

キメロ岩田

2019-03-08 00:02:21 | トリニータ
タイトルは週末の対戦相手と同じイントネーションで読んでね。


磐田戦プレビューです。昨季の16〜18位クラブによる血で血を洗う仁義なき残留シリーズの最終章。1勝1分の反町組がイチ抜け、残された名波組と片野坂組に残された道は勝利しかない。松本戦の時も書いたけど、負けたことはやむを得ない。ただ松本に勝ち点を与えてしまったことだけがまずかった。だから今週末も試合展開によってはしっかりとドローで締めくくれるプランも持っておきたいところ。


開幕戦の松本戦、第2節の広島戦を観た。ざっくりとした印象は俊輔、大久保のにゃんこスターたちが機能していないということ。以上。というのは半分ホントで半分ウソなんだけど、フィットしていないのはホント。開幕戦でトップの位置に入った大久保はほとんどボールに絡めず、2節からは川又がトップの位置に戻ってきているので、出てくるとしたらシャドーのあたりかな。俊輔は多分サブでしょう。


昨季いっぱいで辞める気満々だった本人を猛烈に慰留したくせにほとんど補強をしないという北ロンドンのどこかのクラブみたいなことをやってる磐田。少ない補強の中で目玉的な存在の森谷がまだメンバー入りしていない上に、昨季ほぼフル稼働の田口泰志も出遅れている模様で、やややりくりも苦しそう。そのやりくりの苦しさを象徴してるのが他でもない昌也の右SB起用でしょう。田坂さんなんかがよくやってた基礎運動能力に優れた選手をサイドに持っていきたがるのは選手層が厚くないクラブの指揮官ならよく分かるんだけど、磐田はそうじゃないからね。昌也は素晴らしいプレーヤーだけど、決して運動能力を全面に出して存在感を発揮するようなプレーヤーではないから。果たして昌也のSBとしてのプレーぶりはどうかというと、クレバーな昌也らしいプレーに徹しているなという印象。ポジショニングとしては上がりすぎず、開きすぎずという感じだから大きな穴を開けてしまうこともない。一方でそんなポジショニングなので攻撃時に豪快なオーバーラップを見せるなんてことは一度もない。ただ全く攻撃参加をしないかというとそうでもなく、機を見てセンターやアウトサイドと斜めのパスを交換しながらハーフスペースをスルスルと上がってくるプレーは何度か見せている。これは捕まえにくそうなので非常に効果的。ちなみに試合途中で3バックにフォーメーションを変更すると昌也は左WBにコンバートされる。これはつまり怜さんとの松本マッチアップが実現するということ。これは楽しみだね。昌也が移籍してからは確か初めての対戦となるので懐かしいやら、楽しみやら色々な感情が入り混じるけど、とにかく絶対にやらせないからね。


磐田がJ2だった2015シーズンにJ2としては反則級のドリブルでゴリゴリ侵入してきてたアダイウトンは未だ健在で、今季はそこにロドリゲスという非常に似たタイプのドリプラーが新加入してきてかなり厄介だ。推進力、迫力ともにアダイウトンには少し及ばない感じだけど、かなりの高いレベルで両翼に槍を構えている状態になっていてこれは要警戒。あとはシンプルに川又恐い。このにゃんこスターが一番恐い。多分1トップ気味で先発してくると思うけど、ノリさんには屈強な外国人FWと対峙するような心構えで臨んでほしい。


ミッドウィークにルヴァンカップがあったことで週末のメンバーはほぼほぼ予測がつくこととなった。ここまでのリーグ戦2試合と大きく変わることはなさそうだ。第1節と第2節で全く違う顔を見せたこのチームの本当の顔がどっちなのかを見極める意味でこの試合は非常に重要。そして繰り返しになるけど、残留争いのライバルになるであろう磐田に勝ち点を与えないことはもっと重要。松本戦で突き付けられた「戦術の徹底」と「戦局にあわせた柔軟性」のバランス。難しい課題だけど、勝ち点を積み重ねるためには必要なレベルアップだ。磐田相手にどれくらいやれるかはいい試金石となるはずだからその点は冷静に見ていきたい。


カシマ同様、ヤマハも大好きなスタジアム。週末はJ1昇格のご褒美を満喫してこよう。
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