Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

【新戦力分析・その1】川西翔太選手

2017-01-30 23:34:27 | トリニータ
さて、今年も昨年の試合映像をもとにした新戦力分析をやってみようと思う。今年はサンプルたくさんなので、見応えがあった。ただスカパーからDAZNに変わってしまうと、こんなことも出来なくなってしまのかなとちょっと不安というか、寂しさがこみ上げてくる。先日fireTVをセットしてテレビ画面でいくつかサッカーを観てみたけど、回線が良くないのか頻繁に固まるし、画像はスカパーとは比にならないくらい低画質だし、我がチームの状態よりも開幕に向けて遥かに気がかりだ。

話が逸れました。記念すべき今季の新戦力分析第1回目は山形から移籍してきた川西翔太選手。


15節・A・岐阜戦
16節・H・横浜FC戦
17節・A・千葉戦
24節・H・千葉戦
25節・H・岡山戦
27節・A・群馬戦
36節・H・東京V戦

以上の7試合をチェック。そもそも川西の移籍が決まって山形の試合を観るまで川西がボランチをやっていたことなんてまるで知らなかった。それくらいにガンバ時代のFWの印象が強かった。ちなみにどれかの試合の中で川西のコメントが紹介されてたけど、ボランチで参考にしているのはガンバのヤットさんの「間でもらう動きをずっとやめない」ところらしい。ケガ人が多かった昨季の山形で人繰りの問題でボランチにコンバートされたようだけど、器用さが功を奏したか結局シーズン最後までボランチを務めていた。昨季の川西は37試合に出場。終盤にケガで5試合お休みをしたけど、それ以外の37試合全てに出場。それも降格した北九州に負けた開幕戦以外は全て先発で出場。チーム内にフィールドプレーヤーではわずかに5人しかいない出場時間が3000分を超えた選手の1人。山形は今季監督が代わり、選手構成も含めてチームが大きく変化をした。そんなタイミングでなければ、うちが獲得することが出来なかったであろう選手だということが、出場時間のデータを見るだけでも言えるんじゃないだろうか。


試合を観ていく中でずっと考えていたのは、「うまい」ということと「ボランチが適性ポジションか?」という2つのポイント。

ボールの扱いはうまい。左右どちらの足でも正確に蹴れる。基本的な技術の高さに裏打ちされた自信が「最終ライン以外ならどこでも出来ます」というコメントにも表れたんだと思う。ただその反面、パッと印象に残るプレーがあったかと問われると実はそれも少ない。上記の通り、ヤットさんの動きを参考にしているというだけあって、よく動くのでボールを受ける回数も多いものの、無難なパスに終始することが非常に多い。もう少しライン裏や逆サイドへのダイナミックな展開があってもいいのかなと感じることが多い。


そして何よりも「ボランチが適性ポジションか?」という思いがずっとつきまとう。個人的な見立てとしては「NO」。ボランチで起用すると川西の良さが半減してしまうように思う。15節岐阜戦の終盤20分とか、ケガから復帰した36節ヴェルディ戦とかはボランチよりも1列前で起用されてたんだけど、そっちの方が個人的にはしっくりとくるし、より川西の良さが出ると思う。川西は密集でボールをもらうことを厭わないように見えるし、狭いエリアでもラストパスが出せるだけの視野も確保出来てるようだし、チームが攻勢で前を向いている時に中心にいる印象。ディエゴや佐藤優平とのパスの呼吸がとても良くて攻撃でリズムが出せる選手だ。もちろん1列下がってボランチの位置からでもリズムを作り出すことは不可能ではないとは思うけど、相棒がアルセウだと前気味、梅鉢や松岡だとやや後ろと役割が固定されない。それよりはもっと自由なポジションでそのうまさを活かした方がいいように思う。少なくとも昨季の八反田のような仕事を担う選手ではない。ちなみにボール奪取能力は決して高いわけじゃないけど、足が長いので、不利な体勢からでも相手ボールを突っついてロストさせることが出来る。地味にこのプレーが多い印象。昨季の大分のフォーメーションだと2列目がベストかなと思うけど、スピードがあるわけじゃないからアウトサイドの選手ではないんだよね。もっとインサイド寄りの狭い局面から相手の急所を突く仕事をさせたい。まだ今季の大分がどういうサッカーを志向していくのかが分からないけど、間違いなく片野坂さんのやりたい方向性にはマッチするプレースタイルだと思う。


17節の千葉戦は週中に行われた試合で、そこでは明らかに動きが重そうだったように、決してタフな部類に入る選手ではないと思うけど、それでも長いJ2のシーズンを丸々稼働し続けた経験があるというのは非常にチームにとって大きい。またJ1の経験も、昇格も降格も経験しているというのは選手としての幅にも繋がっているだろうし頼もしい。何よりも石崎監督からの信頼を得ていたというのが、全てに勝る品質の証。


最後に川西を語る上で絶対に外すことが出来ないのが「長袖」。どんなに気温が高かろうが、どんなに湿度が高かろうが、川西は絶対に半袖を着ない。今回5月から10月までかなり幅広い期間の試合を観たけど、1度も川西の半袖姿を見ることが出来なかった。そういう選手のこだわりはいいと思うんだけど、一つ心配なのは、今年のユニが昨季のデザインの継続だとすると、長袖が異常にダサい(個人の感覚です)こと。去年の長袖はトリニータ史上最もダサいと言っても過言ではないデザインだったので、このタイミングで長袖至上主義の選手が加入してきてしまったのはとても心配だ。言っても半袖もそんなにイケてるデザインではなかったので、マルッとデザインを変えてほしいんだけどね。



次回は岸田翔平選手をやろうと思う。もう既に10試合も観たし、材料集めは万全だけど、この記事書くのってやっぱ難しい。。
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