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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

整ってきた土台(14節鳥栖戦)

2021-05-15 23:27:37 | マッチレポート21'
確かにPKは決めてほしかったけど、それよりもルヴァン徳島戦の時に藤本に感じていた「あるぞ」という感覚が間違っていなかったことが嬉しい。「ゴールに向かう」という点においてはいま前線の選手の中で最も貪欲さを感じるのが藤本だ。PK失敗後もチャンスに絡んでいたので、たまたまではないと思ってる。野村や成豪、伊佐がいないことでベンチメンバーが物足りないと感じてしまっている自分のことを裏切り続けてほしい。繰り返すけどPKは決めてほしかった。でもその後の振る舞いを見ていると、深刻に感じていなそうなので大丈夫でしょう。


今季ベストゲームと言ってもいい面白い試合だったと思うけど、愚直なまでに矢印を前へ前へ向けてくる鳥栖との相性の良さに引き出された面は否定出来ない。これまでよりも明らかにボール回しのテンポや判断のスピードが上がっていたし、その分ミスも多かったかもしれないけど、いつもより多いシュート数にそれは表れた。前の記事にも書いたけど、やっぱりボールを動かし続ければ終盤に相手のガードが下がり出すし、そこまで試合を壊さずに我慢することが大事だと今日の試合で再認識した。北斗のクロスは利き足にボールを持ち替える余裕があるくらいにフリーだったし、PKを奪取したシーンも藤本に寄せてくる鳥栖の選手全員遅れていた。出し続けたジャブの効果はあの時間帯から間違いなく出たと思う。気温の上昇とともにもっと現象は顕著になると期待したいし、地味だけど地道にやり続ける意味は絶対にある。遅ればせながらだけど土台はやっと整ってきた。ただあそこで畳み掛けられないから降格圏に沈んでいるわけだけど、脱出出来る見通しは十分にある。


長沢のヘッダーやっぱりすごい。広島戦とほぼ同じ形だけど、今まで大分にこういう形でゴールを決める選手があまりいなかったからなおさら新鮮に感じる。特に今日のヘッダーはしっかりと叩いてヘディングとは思えない強さでネットに突き刺さっている。クロスボールに入るタイミングさえ合えば「無敵感」漂うだけにこれを武器としていきたい。クロスを上げる瞬間くらいに感じる「あ、くるかも」という期待感は本当にワクワクする。次は勝ち試合に繋げたい。ここまでは結果で1トップの座は長沢がリードしている印象だけど、湘南戦のように不甲斐ない試合をすれば先発は髙澤に代えられるし、その髙澤も今日は決定機に絡んだ。争う当人たちは大変だと思うけど、点が取れる攻撃パターンが長沢の高さ一辺倒にならないという意味でこのポジション争いはいい流れだと思う。13番の人も相当頑張らないともうこのまま出番なくなることだって十分あり得るよ。


結果にかかわらずここまでボランチコンビは北斗と小林裕で鉄板だったわけだけど、今日は小林裕がベンチからも外れ羽田が先発。シーズン前の期待としてはここに絡んできてほしいのは当然のことながらハセなわけだけど、年齢も後輩、ボランチ歴は遥かに後輩の羽田の後塵を拝しているのが現実。羽田はまだボールタッチとかヒヤヒヤするところもあるんだけど、本人がミスにもびびらずにチャレンジしている姿を見ると謎の安心感がわいてくるから不思議だ。あのサイズ、あの強さのボランチが最終ライン前に1枚いると心強い。だからと言ってアンカーポジションに張り付いているわけではなく、北斗後ろで羽田前の縦関係になることもしばしばだし、去年から見せている羽田のチャレンジングな姿勢には本当に期待している。


いい試合だったとは思うけど、甘っちょろいことばかり言ってもいられない。このナイスファイトが湘南戦の不甲斐なさから来た反発力なんだとしたら「まだそのレベルの危機感か」と問いたい。だからこそ仙台戦は必勝。遠いアウェイだからとか、メンバーが揃っていないとか関係ない、仙台戦は引き分けすら許されない一戦だということを肝に銘じて臨んでほしい。反転攻勢に転じられる土台は整ったと思っている。ここからは選手たちがどれだけ勝ちたい気持ちを試合に込められるかだ。そうすればPKだって入ると思うし、勝ち点0だった試合は1に、1だった試合は3になるよ。片野坂体制になって初めての残留をかけた6ポインターになるわけで、こんなヒリヒリする試合は本当に久しぶりだ。絶対にやれると信じている。
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簡単な話(13節湘南戦)

2021-05-09 22:55:17 | マッチレポート21'
90分を通して決定機は1つ。それを決められず失点はしたわけだから勝ち点はゼロ。決定機を決めて失点をしなかった清水戦は勝ち点3。しばらくはこういうゲームが続いていくんだろうから、その試合でどれだけ耐えられるかというミクロ的我慢と、シーズンを通してこのサッカーの完成度がいつ上がってくるのかというマクロ的我慢のせめぎ合い。間に合うかどうか。簡単な話。


コロナの影響を受けた選手が誰なのかはこれで大体分かったわけだけど、それ以外の要因もありそうなベンチメンバーで片野坂さんの苦悩がうかがえる。ルヴァンカップ徳島戦で苦しい選手起用を強いられたわけでほぼ予定通り坂と小出と新太は先発となった。しかし黒﨑よりも引っ張ってフル出場させた福森健太をこの試合でも先発させざるを得なかったというのは直前に香川に何かあったと考えるのが普通なんだろうね。攻撃の選手もあまりにも少なく勝ち点を取るには失点ゼロがマストな状況。試合の進め方に手を入れたくなるけど、やってきたサッカーからブレた瞬間にもうシーズンは終了するだろうね。難しい状況だけど、片野坂さんには突っ張ってほしい。


1失点目は風の影響をモロに受けているので不運だったとも言えるけど、逆に言えばその運を呼び寄せられるほど自分たちは攻撃出来ていないからラッキーすらもないということは考えなければいけない。2失点目は相手の最終ラインの高さを考えたらエンリケを上げてパワープレーに行くという判断は間違っていないと思う。ただその裏を突かれて高山から羽田にウエリントンを受け渡すほんのわずかな隙でやられてしまうという間の悪さ。全てが悪い方向に出てしまっているとも思うけど、降格するチームって大体こんなもん。結局は自分たちでどうにでも出来ると思うんだけど、今は結果が出てないことが足かせとなってそんな流れを弾き飛ばせるような雰囲気も選手もいない。


結果知ってから観る負け試合ほど辛いものはないし、そこから書くブログなんてもはや苦行以外の何物でもないわけでほんの900字程度書くのに1時間もかかってしまった。チームの状態も辛いし、試合を観られない自分の状況も辛いけど、心だけは折らずにいたい。まだチャンスは残されている。
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悩ましい選択(ルヴァンカップGS5節徳島戦)

2021-05-06 00:51:11 | マッチレポート21'
いい試合だった。「タラレバ」を言えるのならば、後半の進め方が少し残念だったとも思うけど一方でこのメンバーでこの試合を戦うと決めたわけだからこの結果は受け入れないとなとも思ってる。試合を単体で評価すれば上々だけど、グループステージ突破が現実的なものとなっている状況を加味するともったいないと思ってしまう。何とも消化しづらい試合だった。


個人的にポイントだったなと思うのは78分のペレイラ投入。ルヴァンカップに出場するメンバーは比較的出場機会の少ない選手で、どうしても連携面では不安が残る。でも今日の試合も全員がよく走って終盤までリードを守ってきた。ただ後半の途中から徳島がレギュラークラスの選手を次々に投入してエネルギーをかけてきて押し込まれる時間が長かった。片野坂さんはもう押し返せないと判断して耐えきる作戦に切り替えたんだと思うけど、髙澤を下げて5-3-2のトリプルボランチのようにしたと思う。ただでさえ、エンリケ初先発とか、坂と小出で45分業務分担(新太と藤本もそうかな)とか、弓場プロ初フル出場とか、難しい要素がたくさんあったのにそこにさらにJリーグ初出場のペレイラをそれもいつものフォーメーションから変えて投入するのはさすがに急造すぎるよと思った。案の定ピッチ内は混乱してそうな雰囲気だったし結局押し返すことが出来ずに何となく納得のCKから押し込まれるという展開となってしまった。ベンチには刀根が残っていたので、どうせやるなら刀根を最終ラインに入れてエンリケを中盤に上げるやり方ならルヴァンの前節でもやっていたからもう少ししっくりきたんじゃないかと思っている。



そのデビューとなったペレイラ。あの状況で投入されても存在感を示すのはちょっと難しいよね。少しずつ出場機会を増やしていきながらというところかな。



初先発となったエンリケ。頑張ってはいたけど、最後に自分のマーカーのカカに寄せ切れず痛恨の同点ゴールを献上。何度かビルドアップでも迷ってしまうところがあり、慣れるまでにはもう少し時間が必要かな。


自分はカップ戦がとても重要と位置付けていて、それはこのブログの中でも何度も書いてきてるんだけど、その理由の一つがこのペレイラとエンリケのところで書いたこと。2人とも合流からまだ数週間でいきなりスーパーな活躍を見せてくれなんていうのは無理があることは十分に承知していて、だからこそ時間と出場機会が必要だと思うわけだ。この勝ち点2ロストでGS敗退となってしまったらせっかくの大事な公式戦があと1試合で終わってしまう。ここを勝ち抜けたら少なくともあと2試合は公式戦が、それもH&Aの負けたら終わりのヒリヒリするような試合だ。だから少々の無理をしてでもカップ戦の結果は勝ち取りに行ってほしいと思う派なんだけど、まあ今回についてはコロナで出られない選手がいることや3日後に6ポインターの試合があることを考えたらこれで仕方なかったのかなとも思うけど。







やっと出た髙澤の今シーズン初ゴール。スタジアムで観ていた人は気付いたと思うけど、試合前のアップで最後までサブの選手に混じってシュート練習を繰り返していた髙澤。本人の性格からゴールを決められていない焦燥感を隠そうとしないのはプロとしていい姿勢だと思っている。だけど「良かったね」なんて言ってる場合じゃなくて、背番号9であるあなたの爆発がないことにはチームはこの窮地から脱することは出来ない。次はリーグ戦で決めてくれ。



明らかにこれまでより良くなった弓場。思い切りがよくなったのか、球際で体を投げ出せるし、長めのサイドチェンジにもチャレンジした。そしてヘロヘロになりながらも90分出場し続けたことに何よりも意味がある。プロのスピードやパワーとも十分に渡り合える自信が付いただろうからここからもっと伸びていってほしい。あの首の太さはサッカー選手として大成する太さだと思っている。



サイドライン際で相手DFをちぎったドリブルが印象的だった屋敷くん。屋敷くんも出場機会を増やすたびにやれることが増えている印象。サイズ感的にも司がグングン伸びてきた時の印象と重なる。クラブは早くトップ昇格を正式に発表してください。





両翼もとても良かった。このチームのビルドアップが良くない時はしわ寄せの最後としてサイドで詰まってしまうので、WBのところでボールをロストすることが多い。だから新加入のサイドの選手は本当に難しいと思うし、実際に福森も黒﨑も最初はどうしていいか分からずにボールを捨ててしまうことが多かった。ただこの試合では福森は中の選手を使いながら、黒﨑は面白いタイミングで縦に仕掛けたりと持ち味が出せるところまでに馴染んできていると思う。新戦力として怜さんと香川で固まりそうになっている両翼のレギュラー争いに風穴を開けてほしい。







投入直後から立て続けに決定機に絡んだ藤本。あそこで決められるようならリーグ戦のレギュラーも見えてくるし、藤本なら決めきれると思うからもっと期待したい。学生の頃から思っていたけど、相手を背負ってから入れ替わるのが本当にうまい。もうここまで完全に入れ替わると藤田としてはCKに逃げるかファールかしかない。



そしてプロデビューとなった宇津元くん。試合展開がもうごちゃごちゃしていたからほぼボールを触ることなく終わってしまった。ひとまずプロのピッチに立ててホッとしていると思うから、入団までは大学サッカーでさらに成長してきてほしい。単なる巡り合わせだけど、最近は弓場、屋敷、宇津元とプロデビューの現場に居合わせることが出来てちょっと嬉しい。









キャプテンはお互いに長谷川。




一部の地域では緊急事態宣言が出ている状況ではあったけど、いつも通りに感染対策をしながら遠征をしてきた。行きは伊丹空港から空路で、帰りは大分駅から鉄路。この写真は朝8時半ごろの伊丹空港。GWの伊丹空港でこの状態、自分が乗った大分行きは乗客全部で14人。ちなみに到着した10時頃の大分空港は伊丹空港より遥かに混雑していた。もう政府や自治体が主導するコロナ対策は意味がないと思っているので、無観客にされない限りは自分で感染対策をして遠征にはどんどん行きたいと思っている。半年ぶりのホームだったけど、やっぱりスタジアムで観るサッカーは本当に楽しい。
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全員で乗り越えたこの苦境(12節清水戦)

2021-05-03 00:52:26 | マッチレポート21'
リーグ戦前節で2ゴール、週中のルヴァンカップで勝ち点と徐々にチームの想いが形になりつつあるという手応えはあった。そして諸々因縁(一方的な思いだけど)があり、順位も近い清水だけにどうしても勝ちたかった。逆に言うとこのタイミング、この対戦相手に勝てなかったらいよいよ覚悟が必要という局面だっただけに本当に勝てて良かった。誰が良かったとかじゃない、全員で乗り越えたと思うよ。素晴らしかった。J1通算100勝目から2ヶ月。こんなにも101勝目が大変だとは思わなかったよ。


ルヴァンカップからフィールドプレーヤー全員変更となったわけだけど、その効果を存分に発揮するべく全員が本当によく走った。試合終了直後は選手たちも嬉しかったり、ホッとしたりという気持ちもあったと思うけど、ほとんどの選手が疲労困憊という表情だったのが印象的だった。水曜日の試合で現在はいわゆるレギュラーという位置にはいないと目されている選手たちのアウェイでの奮闘が刺激になったであろうことは容易に想像出来る。どんな戦術を採用しようが、誰が試合に出ようが、走って競って球際戦うのはベーシック。チームとしてこれを継続していきたい。


前半の敵陣での清水スローインの時にスルスルと小林裕が上がってきて相手ボランチの宮本のマークに付いた。随分と高い位置まで来るなと気になったけど、結局1試合を通して守備時のボランチの位置はずっと高かった。ここ数試合でいい手応えのあるアグレッシブなディフェンスについての現象面かなと思ったけど、今後もこの点は注目していきたい。


長沢が効いている。高さで押しまくるわけではなくアクセントとして高さを活かせているだけに余計に効いていると感じる。15分の速攻、36分の決勝CKに繋がった決定機と、言っちゃ悪いけど空中戦に勝った「だけ」なのにそれだけでチャンスに繋がってしまうのはやはり武器。それでいて前線からのディフェンスを怠らずフル出場。味方のいいプレーには拍手で鼓舞し、痛んで倒れた選手の側にはいつも長沢がいる印象。獲得が決まった時には年齢のことが気になってあまりいい印象を持っていなかったけど、とんでもなかったね。本当に魅力的な選手。

年齢繋がりでいくと怜さん。チーム状態が良くないためあまり目立たないけど、実はキャリア最高パフォーマンスをキープしていると言っても過言ではないくらい状態が良さそうだ。19シーズンまでは不動の右WBだったわけだけど、昨シーズンから徐々に出場機会を減らし井上健太の後塵を拝することも増えてきていた。しかしチームのピンチに状態を上げてきてくれるベテランほど頼もしいものはない。ディフェンスやポジショニングについてはもはや絶大な信頼しかないし、そろそろ例の年イチ(もう恒例でもなくなっちゃったけど)ゴール出してくれちゃってもいいんだぜ。


これはちょっとした思いつきでしかないんだけど、昨シーズンから片野坂さんのサッカーが苦しみ始めているのって5人交代が影響している部分もあるんじゃないかなと思った。崩せないまでもしっかりとボールを動かすことで少なからず相手のパワーを削げていた部分ってあると思っていて5人交代がスタンダードとなった今、それを交代選手を活用することで質を落とさずにカバー出来てしまうチームが増えてきたんじゃないかなと思う。昨シーズンは明らかにコロナによる中断で過密日程になったから交代選手枠を増やしたことは理解出来るんだけど、今シーズンはほぼ平常運行になっていて選手交代枠を5とする意味は薄れている。プレミアリーグでも今のシーズンから交代枠を3に戻し、ビッグクラブ側がどれだけ強く交代枠を5に戻すようアピールしても、それ以外のクラブが決して合意せず交代枠は3のままシーズンは進行している。つまり交代枠は多いほど選手層が厚いクラブに有利なことは自明の理であって、ハッキリ言って今シーズンのレギュレーションは我々にとっては不利になっていると言っていいと思う。ただでさえあの手この手で戦力差を埋めなければいけない状況でさらに不利なレギュレーションにされればそりゃ苦戦する。ただJリーグの場合は確か満場一致で交代枠5が継続されたと記憶しているので、片野坂さんにもその認識はないのかもしれないけど。もう来シーズンの話なんだろうけど、J1に残留出来るのなら、ここは戻すようアピールする側に回る方が得策だと思う。


この勝利はこの上なく嬉しいわけだけど、それでも降格圏内という状況に変わりはない。5月は湘南も仙台もある。ルヴァンカップもGS突破が現実的なところまで来ていてここを逃すわけにはいかない。大事な状況は切れ目なくずっと続いていく。


自分はこれまで片野坂さんの作るチームには「パッション」の部分が不足していると常に言い続けてきた。戦術遂行に愚直になり過ぎる傾向があり、特にチームがうまくいっていない時はサッカーがつまらない上に、気持ちの部分も感じないため不満はより大きくなっていた。でも今日の試合後の片野坂さんの涙を見て、少し思い直した。極論を言ってしまえば、「理想のサッカーが出来れば結果は二の次」みたいに感じてる部分もあったわけだけど、そんな考えをする監督が狙いとするサッカーが出来たとは言い難い試合で涙を流すわけがない。それだけ苦しみ、悩み、勝つためにはどうしたらいいかを考えに考えたに違いない。そうでなければあそこで涙は流れない。信頼すべき指揮官。今シーズンがどんな結果となろうが、この人とともに最後まであがきたい。
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ゴールの次は勝ち点、一つ一つ(ルヴァンカップGS4節神戸戦)

2021-04-29 00:34:53 | マッチレポート21'
「ターンオーバー」という言葉が「主力選手を温存する」という意味で使われるのなら、今日のメンバーに対してターンオーバーと言うのは少し失礼だと思う。そもそも今の大分は全く勝てていないわけでリーグ戦に出ている選手が主力とは言い切れないと思うんだよね。リーグの浦和戦でアグレッシブなディフェンスから光明を見出したように、今日出た選手たちもそのいい流れを切らさないように終始アグレッシブなディフェンスが出来ていたと思う。よく「誰が出ても同じサッカーが出来るように」と言うけど、リーグ戦からカップ戦になって出場する選手がガラっと変わっても同じことがやれた今日の試合こそ、「誰が出ても同じサッカーが出来るように」だと思うよ。キックオフと同時に健太と屋敷くんが猛然とプレスに行って相手のキックを引っかけたシーンに象徴されているし、その2人がフル出場したことに少なからずの光を見たよ。今日大分でこの試合を観ていた選手たちが清水戦に多く出ることになるとは思うけど、タフに走り抜いてベンチメンバー5人で無失点に抑え勝ち点をもぎ取ってきた今日の試合を意気に感じてやってほしい。いままさにチームにいい流れが出来つつあると思う。ここからリーグ戦は序盤の天王山2試合、カップ戦も予選リーグ突破がかかる残り2試合。ここで一気に歯車を逆転させてやろう。


ということでいきなり熱く書き出してしまったけど、個々のプレーぶりを見ても迷いがなくなってきて目の前のボールに集中出来ているように思う。先月くらいまでは黒﨑、上夷あたりはこのサッカーに慣れるのはもうちょっと先かなと思ってたけど、かなり自分の良さを出せるようになってきてる。ビルドアップの局面での貢献はもう少し期待したいところだけど、黒﨑あたりは上下動やクロス(FKも)で面白いところに絡めている。ハイライトで実況、解説が何度も小田のヘディングシュートが決まっていればと言ってたけど、あれも上夷がしっかりと体寄せているから合わせるところまでで限界だからね。新加入選手たちは少し特殊なサッカーで考えることが多くて本来の自分の良さを出すことに意識を向けられていなかったのが、徐々にそれが出来るようになってきたという印象。


片野坂さんのサッカーを考える時に、個人の能力に頼る部分が少ないためにユニットでどう崩していくかという部分が非常に重要だと思う。例えばGK+3CBとか、GK+CB+ボランチとか、同一サイドのCB+WB+シャドーとか、色々あると思う。これまでサイド攻撃偏重なところもあったからあまり気にしてこなかったんだけど、ダブルボランチ+ダブルシャドーのBOXユニットが重要になってくるんじゃないかと思ってる。今日も頑張ってはいたけどさすがにこのBOXの中に高卒ルーキーと高校3年生がいたから連動するというところまでを求めるのは酷だけど、下田+小林裕の場合はここがガラッと変わってくると思う。細かいデータは分からないんだけど、今シーズンはこれだけ勝てていないけど、ボランチのボールタッチ数は増えているように思う。ボランチの2人の位置取りがいいということと、三竿、坂あたりがけっこう際どく付けていけるからというのもあると思う。偶発的ではなく、能動的にボランチにビルドアップの流れの中でボールを付けられるとかなり攻撃の幅が広がると思うんだよね。さらにそこに也真人のような「気が利く大臣」(野村も)が下りてきてガッチリと後方と前線をリンクさせるし、成豪のような「前を向きたい大臣」(新太も)もどんどんボールを要求する。今まであまり注目をしてこなかった中盤のBOXにこそ歯車逆回転のヒントが落ちているような気がしてならないし、このメンバーなら絶対に出来ると思うんだよね。


週末のビッグゲームに向けていい流れは作れた。浦和戦でゴールは決めた、神戸戦で無失点に抑え勝ち点を取った。次は勝つしかないよ。
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久しぶりのゴールも連敗脱出ならず(11節浦和戦)

2021-04-26 11:55:04 | マッチレポート21'
単身赴任、土日休みじゃなくなる等、個人的には4月から環境が激変なんだけど、今日から5連休のため昨日の夜に仕事終わりそのまま東京に帰ってきた。昨日家を出る時は大分が勝って新幹線の中でビール飲みながら観られたら最高だななんて思ってたんだけど、クソみたいな何とか宣言のおかげでビールは販売中止になってるわ、肝心の試合は痛恨の逆転負けだわ、本当にオレなんか悪いことしましたかね、神様?


ということで新幹線の中でも、昨晩の帰宅後も観る気力はなく先ほど気持ちを奮い起こして90分観た。色々と事前情報も入ってから観たので、もっと力尽きる形で逆転を喫したのかと思っていたけど、そうでもなかった。試合全体としては良かったし。双方の力量的にドローが妥当なゲームだったと思う。ただ結果として負けてしまってこれで7連敗なわけだけど、ドローが妥当だと思う試合内容を勝ち点に結びつけられないところを冷静に分析しないとなかなかこの苦境からは抜け出せない。贔屓目抜きで見て降格するチームの試合には見えないし、一方で早く結果に結びつけないと内側から崩れ落ち始めてしまうのも歴史上何度も目にしてきた。まだ大丈夫だと思ってはいるけど、時間はあるようでない。


この試合最も良かったのはディフェンスの部分。球際に厳しくかつ連動した意図ある守備で高い位置でのボール奪取が数多くあった。特に也真人の2点目に繋がったディフェンスは本当に素晴らしい。コーナー奥まで押し込んでボールを蹴らせて楽々回収。相手の陣形が整う前に素早く縦パス2本でこじ開けた。気持ちを入れたが故のアグレッシブな守備だったのか、そういうスカウティングだったのかは分からないけど、今のこの泥沼状況から脱するにはこれくらいの水準の強度を常に求めたいし、これくらいやった上で試合のバランスを崩さずにやらなければ勝ち点をくれないのがJ1だと思う。


攻撃面でも日に日に改善してきている。9分、10分、11分、11分と立て続けにいい形を作った時間帯はやっと仕上がってきたなという印象。9分の三竿から香川へパスコースを確保しつつ、中の斜め方向へ鋭いパス、成豪スルー→伊佐落とし→成豪スペースへ走り出すは緩急の急の部分を見事に体現していたし、それを見せた直後に今度は逆サイドで小出→也真人の裏へのパスと相手に的を絞らせない形がどんどん出来ている。あとは本来はそこに期待するような試合展開は望んでいないわけだけど、長沢のパワープレー時の威力が分かりやすいほどによく分かった。浦和もけっこう走って目一杯だったと思うけど、その時間帯にあの高さで競られることの嫌らしさはやっぱり脅威だよ。徹底した地上戦へのこだわりも理解するけど、2分間回して1回の攻撃に繋げられるか分からないよりもチャンスを量産した後半ATの効率の良さを比べたらどちらがいいかは考えるまでもない。長沢という武器を手に入れた今、それを使わない手はない。


先発GKがポープになった。個人的にはずっと言い続けてきたけど、このタイミング以外になかったと思う。結果的には3失点となったわけだけど、ここから数試合はチャンスが与えられると思うからポープには自分の価値を証明するプレーを見せてほしい。高木とポープのプレースタイルの違いが明確に出たのが67分のシーン。刀根が武藤に裏を取られそこへ山なりのパスが出てきたところで高木であれば前に出てきて武藤より先に触ろうとしたと思うが、ポープはゴールラインから離れない選択をする。結果的に武藤のシュートがヒットしなかったので、事なきを得たわけだけど、どちらが正しいのかは分からない。ただここ1年くらいの高木はああいうシーンでことごとくボールに触れずにゴールをガラ空きにしてきたので先発から外すべきと言ってきた。繰り返すけど、どちらがいいかは分からない。結果で判断すべき。


達也は浦和での初ゴールおめでとう。ゴール後の振る舞いも、ヒーローインタビューも我々に配慮したと思われる言動で素晴らしかったと思う。ここまでは思い描いていたような出場機会を得られていないと思うけど、ここからはどんどん決定的な仕事していきや。我々が残留を争うチームに対しては特に頼むよ。


ルヴァンカップとはいえ、連敗中の連戦ほどつらいものはない。北斗と小林裕紀の疲労蓄積が特に心配。水曜日はまたアウェイだし、2人については帯同させずに休ませたいけど、選手層がそうはさせてくれないのかね。エンリケ・トレヴィザンとペレイラの1日も早い戦力化が待たれる。可能性のあるルヴァンカップも狙いに行きたいところだけど、リーグ戦はいよいよ正念場の清水→湘南との直接対決連戦。ここで負けるようなことになれば、いよいよ降格も現実味を帯びてくる。逆にここで一気に上昇気流に乗せたいわけでこの敗戦を引きずっているわけにはいかない。まずはゴール(それも2つ)が取れたことをポジティブに捉えて、次に切り替えよう。
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奮闘むなしく(ルヴァンカップGS3節FC東京戦)

2021-04-21 22:08:47 | マッチレポート21'
今日は何としても勝利する、何としてもゴールを決めることだけに意味があったと思うから、そのどちらも出来なかったことは残念で仕方ない。もう相手DFが空振りでもしてくれなきゃゴール出来なそうな雰囲気すらしてきた。苦しい。


個々の出来はとても良かったと思う。ルヴァンカップの開幕節以来行方が分からなかった藤本が久々に先発。SBが本職じゃないアルトゥール・シルバを相手に優勢に出ていたので、対面が不安定なうちに決定的な仕事をしておきたかった。前への意識が感じられるプレーが多く期待感があった。リーグ戦でも出場機会を掴んでほしい。同じく大卒ルーキーの井上健太もどんどん良くなっている。自らが「ゴミ」というクロスも「ガラクタ」くらいまでは良くなってきただろうか。何よりも自分が何をしたら相手が嫌がるだろうかということが見えてきたんじゃないかなというプレーぶり。浦和戦では先発はないだろうけど、ジョーカーとして期待したい。奎汰もやっと最終ラインでもいい仕事が出来るところを見せてくれた。前半の惜しいシュートで吹っ切れたか、プレーぶりにビビりが感じられずに頼もしかった。ハセもかなり良くなってきた。今日は立ち位置でミスマッチの部分が多かったと思うけど、その空いたところへ長いパスを通せていた。でも本当は今シーズンのハセに期待していたのってもっともっと上の方だから、こんなんじゃ満足出来ない。まずは体を入れてキープを落ち着かせたいという意図を感じるプレーが多いんだけど、もっと矢印を前に向けてほしい。期待している上の方って恐さだから。ハセならもっと出来るはず。そしてポープ。セービングやハイボールでの見せ場はなかったものの、その丁寧な足元には少しばかりの驚きすら覚えた。プレスを回避する時に一番有効な一人飛ばすロブ気味のミドルパス。今日はミスなしだったんじゃないかと思うけど、ことごとく正確なパスを送り続けた。ゴールキックからの繋ぎはやるつもりはなかったようだけど、長いキックが直接ラインを割ることもなかった。もうある程度の刺激が必要な局面に来ていることは明らかなわけで、これで週末に高木を先発にする選択肢はなくなったと思ってる。首脳陣は冷静な判断を。


3分のCKでハセの蹴り足スイッチから小出の頭に合ったシーンとか工夫を感じるシーンもあったし、何よりもPKのシーンでもしボールがこぼれてきたとしても絶対に大分の選手が最初に触れるほどに集中してたのとか反省が活かされていてとても良かったと思う。髙澤からも、伊佐からも、也真人からも何とかしようという気持ちも十分に感じるだけに余計につらい。これまではうまくいってないだけで時間とともに良くなってくるはずだと思ってけど、さすがに公式戦5試合連続ゴールなしはもうその次元じゃないと思うし、リーグ最弱を早々に受け入れた方が色々といいなと思い直したよ。自分たちは弱い、普通にしてたら勝てないということを受け入れられたとしたら、もっと勢いが出るんじゃないかと思う。選手たちの気持ちは分からないし、もちろんどんな捉え方をしてくれてもいいんだけど、いずれにしてもまだ色々と足りないよ。今日の試合終盤の永井の鬼気迫るプレッシングを見ていてもそう感じた。ここからは誰が個で突き抜けられるかだと思うよ。少なくとも個人的にはそういう目線で見させてもらうし、こういう時に存在感を見せられる選手にこそ本当の価値があると思う。


しかしなぁ、このオフに「やめた方がいいよ」とまでは思わないけど、「大分に残った方がいいのに」と思ってた選手は先週やっと知念が決めたけど、達也も島川も小塚も軒並み出場機会を得られてないんだよね。ついでに岩瀬さんなんか降格しちゃいそうな勢いだし。期待して獲得したチームは期待外れ、主力が抜かれたチームは戦力ダウンで困る、本人は出場機会減、そしてサポーターはモヤモヤ、こういう「三方どころか四方ダメ」みたいな移籍は減らしたいよね。とりあえずクラファンで集まった4,000万円でストライカー獲ってきますって今から言っても怒る人あんまりいないと思うけど、やっぱりダメかな。


チームは絶望的な状況だけど、神戸が徳島に負けたからまだ2位は全然狙えるからね。タイトルは狙える限りは諦めるべきじゃない。
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本当の危機感を見せてくれ(10節柏戦)

2021-04-17 23:24:07 | マッチレポート21'
6連敗、4試合連続ノーゴール、それでもまだ大丈夫だと思ってる。でもその根拠は選手たちからまだ本当の危機感が見えないからというのはちょっとばかし寂しいぜ。


ここまでの5試合の対戦相手と比較するとやはり柏はグッとレベルが低かったし、ここが勝負という見立ては間違っていなかった。だからこそこの試合が取れなかったのは本当に痛い。神戸戦の後に選手たちだけでミーティングをしたというけど、本当に選手たちは自ら危機感を感じている?申し訳ないけど自分にはそうは見えない。1試合に1点取れないチームが失点しまうことがどれくらい大きな影響かは誰にでも簡単に分かるはず。PKを取られてしまったことは仕方ない。でもスタートに全神経を集中してこぼれ球を拾いにいかないというのはどう考えてもまだ危機感を持ってないとしか思えない。誰とは言わないけど、左利きの外国籍CBが今週チームに合流して最も危機感を感じないといけないのはあなたじゃないのか。やれることをやってないチームに対して「もうダメだ」と言って切り捨ててしまうほど自分の目は腐ってはいない。走れ、戦え、勇気を持て。やれることはまだたくさんある。


精神面から入ってしまったけど、冷静にチームを見ないといけないなとも思っている。ケガやコンディション不良なのか、ベンチメンバー特に攻撃的な選手の枚数が薄くて驚いてしまった。前3枚の交代カードとしては伊佐だけ。その伊佐をハーフタイムで出してしまったため、ラストの勝負どころでチームとして交代でエネルギーを持続させることが出来なかったんじゃないかな。もうヘロヘロだった柏。フレッシュなカードで叩き潰しにいきたかった。髙澤がケガしてたんじゃなきゃいいけど。今日ベンチ入りしなかった新太と藤本はケガかもしくはコンディション不良なのかな。昨シーズンはあれほどダブつき感があった前線の選手だけど、今シーズンは負傷者の多さも重なり一転して駒不足感が否めない。野村の復帰が待たれるところだけど、取り急ぎ小塚には声かけておこう。


高木はやはりもうスタメンから外すべきと思う。去年の5連敗時も高木からキョンゴンに代えて2試合目に結果が出たわけで、効果もある程度は期待が出来ることは証明済みだ。前節名古屋戦の敗戦のポイントは1失点目から2失点目の間に盛り返せなかったことと書いたけど、高木自身もインスタでその部分に触れていてちょっとは期待していたんだけど... 高木は今日はPKを止めてGKとしては素晴らしいプレーだったと思う。でもそのこぼれ球を押し込まれて、ましてや走り出してもいない選手がいて、失点直後に映し出された高木はうつろな表情で、「あ、これはもう無理だな」と感じたよ。もうあそこは三竿(あ、言っちゃった)をぶん殴るくらいの気持ちを見せてもいいはずだよ。前節感じたことが本気で、そして本当に危機感を感じているのなら。失点直後にキャプテンがあの表情だったら、誰がどうやってチームを生き返らせるんだよ。そのすぐ後のFKでも中途半端に飛び出してまたゴールをガラ空きにしていたし。もしポープがプレー面で高木を脅かすレベルではないのだとしたら、それはもう哲平さんの責任。ポープがどれくらいやれるかは1年間間近で見てきて分かった上で再度獲得を決めたわけだから。GKを除く全てのポジションで色々な選手を試しながら最適解を探している。なぜその作業をGKだけ怠るのか。


この緊張感漂う状況で書くことでもないんだけど、試合終了のホイッスルと同時に今日の中継はすぐに伊佐のワンショットを映し続けていた。残酷だとは思うけど、今日の試合の文脈が分かっている人なら見たかったのは伊佐の姿。ちなみに前節、也真人が吉田豊に絡まれたシーンでもすぐに吉田豊の愚行のVTRが出てきて「お、成長してる」と思ったばかりだったので、これはホンモノかもしれない。もう15年近く大分戦の中継チームの質の低さに文句を言い続けてきたので、この成長ぶりには感慨もひとしお。というわけで伊佐。PKは仕方ない。厳しいコースにしっかりと蹴れていた。アレが入るか、ポストを叩くかは運みたいなもんだからさ。それよりも注文を付けたいのは今の伊佐からは恐さを全然感じないこと。成豪の決定機に繋がったいいパスもあったけど、基本的に後ろを向いたプレー、外に逃げて行くプレーばかりで恐さがないだけでなく見ていて面白さもワクワクもない。決してうまいわけではないし、ゴールをバンバン決めるわけでもないけど、大分サポーターをこれだけ引き込んできた伊佐の魅力はもっと違うところでしょう。PK失敗を取り返すという強い気概があるのなら、オレたちが大好きな泥臭くても一歩前に出る伊佐耕平が見たい。とある人が試合後にクラファンの伊佐Tシャツを購入していて猛烈に賛同したので、自分も買っちまいました。完全に予算オーバーですが、いいんです。「この想い、伊佐に届け!」なんて独善的なことは微塵も考えていなくて、これでトレーニングルームの環境がちょっとでも改善されれば伊佐のシュートがもう1mmだけでも鋭くなるかもしれない、そんな願いです。


まあね、おかしいと思ったんだよ。J1がこんなに楽々残留出来る場所なはずないってずっと思ってたのに2年間ですっかり忘れちまってたんだよな。本当だったら1つ勝っただけで泣くほど嬉しい(実際泣くんだけど)のがJ1なはずで、「まあ勝つよね」みたいなスカしたポジションじゃないでしょ、我々は。まずは誰一人として手を抜かず、勝つことだけに集中する。まずはそこから。あーだこーだ言うのはそれからでも遅くはない。
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負パイラル(9節名古屋戦)

2021-04-11 22:51:56 | マッチレポート21'
増田を大分の解説から追い出すクラウドファンディングがあったら100万円くらい出したいんですけど。具体的に指摘させてもらうけど、「惜しい」って言葉知ってる?「欲しい」って意味違うからね。もう元焼肉屋とかいう隠語すら使う気も起きねえよ、奴には。今日も仕事で結果を知った状態で苦行のように見逃し配信で試合を観たので、感想は適当です。


今日のポイントは1失点目をした後に押し返すことが出来ないままに2失点目をしてしまったことじゃないかなと思う。いずれにしても今日勝ち点が取れる可能性は極めて低かったとは思うけど、それでももし勝ち点が取れるとしたら失点は与えたとしても1点までだったはず。その1失点目をミスから与えてしまって、そこからはこちらのターンにしていかなければならなかったはずなのに、全く押し返せなかった。ここで今日の勝負は既についていたと思うから後半の内容にはあまり意味を見出せない。


神戸戦の試合後会見で片野坂さんが「組み立てについてはギャーギャー好きなだけ喚いとけよ」(意訳)と言っていて頼もしく感じたけど、その通りかなと思えるくらい整理されてきたと思う。ただやっぱり5連敗もしてしまうと常に「疑心暗鬼」という言葉が付きまとってしまうんだと思うけど、失点が早いんだよね。ここ3試合は前半のうちに失点してしまっているしもう少し我慢して勝機を見出せる時間帯まで持ち込みたい。このままメンタル的に折れてしまって負のスパイラル、通称・負パイラルに飲み込まれてしまうか、片野坂さんの手応えを結果に結びつけられるかの剣が峰だと思うんだよね。そんな局面においてリアルにギャーギャー喚くのはまだ早いと思うし、ここ5年こんなにも素晴らしく、楽しいシーズンを送らせてもらった片野坂さんやチームに対して今こそ後押ししたいという思いしか個人的にはないんだよね。


坂と香川の復帰、野村ももうすぐだろうしケガ人やコンディション不良の選手もどんどん戻ってきている。未知数だけど外国籍選手も入国出来た。長沢の負傷も打撲で長引かないだろうと信じたい。決してネガティブな状況ばかりではないと思うし、何よりも残留圏内まで勝ち点差たったの2だからね。あと30試合もあるから十分過ぎるくらいに挽回は可能だよ。


もう少しの辛抱。必ず勝てる。
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負けてたまるかよ(8節神戸戦)

2021-04-08 00:26:59 | マッチレポート21'
転勤になりまして、4月より湖国の人となりました。とは言ってもまだ新居に入れないためホテル暮らしで、今日も大津のホテルから神戸に行ってホテルに戻ってきたという状態。滋賀って関東の感覚で言うと茨城。東京(大阪)からの距離だったり、大きな湖があったり、JRAのトレーニングセンターがあったりと共通点も多い。つまり滋賀から神戸って茨城から横浜まで行くような感覚なので、同じ関西圏内とは言えちょっとした遠征感覚。ただ新快速に座っていれば1時間くらいで帰ってこれちゃうし大したことないけどね。それよりも問題は別の話で、転勤についてはそういう会社なのでどこに行かされようが構わないんだけど、新しい職場は土日休みじゃないためサッカー観戦的にはかなり厳しい状況になりそう。今日はたまたま平日開催だから観に行けたけど、今後のことを考えるとはちょっと萎えてしまう。この状況はちょっと予想していなかった...


ということで個人的には新年度から環境が激変なんだけど、それでもトリニータのシーズンは続いていくわけで試合の方へ。残念ながら4連敗。苦しい状況は続いている。

失点については、もったいないの印象。今日は神戸のSBにボールが入った際の対応者はシャドーの2人という決め事があったと思われる。だからあのシーンもクロスを上げた選手に一番近かったのは怜さんだけど、受け渡すように也真人に任せたけど距離も遠くプレッシャーをかけることが出来ずに楽な状況でクロスを上げさせてしまった。その前にも神戸の左から右に大きく振られた時に中に絞り過ぎてた新太が長い距離を走らされるシーンがあった。立ち位置の部分を整理出来ていないうちにやられてしまった失点でもったいなかった。十分に人数は足りていたし、あそこは臨機応変に怜さんに前に出てほしかった。もちろん古橋の入り込み方もうまかったけど。


その後は神戸が意図的にプレスの強度を弱めボールを握る展開が続いたわけだけど、この状況をどう捉えるかだよね。個人的には神戸が楽々受けきれていたとは思っていなくて、連戦のコンディションの中でそうせざるを得なかったんじゃないかな。神戸も基本的にはポゼッションしたいスタイルだと思うけど、前川黛也、菊池流帆、小林友希の後ろ3枚がこぞってビルドアップの質が低くてちょっとプレッシャーをかけるとほとんどボールを捨ててくれた。神戸が引いたというよりもボールを保持出来なかったというのがこの試合の展開の大半だと思うから、うちが持たされたというわけではない。ただシュートにまで持ち込めていないことも事実で、そこは明確に改善が必要だ。後半になってボールを動かし続けた結果としてスペースが生まれてくればクロスまで持ち込めたり、深い位置まで侵入出来たりもするけど、それを待っているようではやはり勝てないし、能動的にゴールを奪うことは出来ないと思う。もっと勇気を持ってシビアなコースにパスを打ち込んだり、単純に1対1の勝負を仕掛ける必要があると思う。相手陣内に入ってからはやはり臆病だなと思うことが多い。その解決策が野村直輝の復活であってはこのチームに未来はないと思うから、そこは前線の選手を中心にチーム全体が強い気持ちを持つことを期待したい。


ただ焦る必要はないと思ってる。8節が終わってギリギリ残留圏内というのは決して予想外というわけではないと思うんだよ。周りを見渡してもガンバを除けば予想通りのメンツばかりなわけで。予想外に飛び出したのは徳島くらいだけど、徳島の3連勝だって横C、清水、仙台だから決した大それたことをしてるわけじゃなくて直接対決をキッチリと取っているだけで、先週も書いたけど我々もそれが出来れば何の問題もない。ちなみに昨シーズンも序盤に5連敗を喫したわけだけど開幕戦を除けば実質シーズン開幕戦となった鳥栖戦から数えて4試合目から5連敗だった。今シーズンもガンバ戦がなくなったため4試合目から同じように連敗が始まっている。個人的には昨シーズンの連敗と比較すると今シーズンの方がずっとましな状態だと思ってる。やることなすこと雑で意図を感じずに失点を重ねていた昨シーズンよりもずっと丁寧にやっていることに好感が持てる。自分もそうだったけど、降格がないレギュレーションでやっていた昨シーズンは事態を重く受け止めなかっただけで、やっていることは昨シーズンの方が遥かに悪かった。そういう意味では選手たちもよりプレッシャーに感じるであろう今シーズンの方が前向きにサポートしていきたいと思うわけだ。







ネガりたい気持ちは本当によく分かるし現実に4連敗というのはそういう状態だと思うけど、この北斗の表情を見てグッとこらえようよ。動いて、受けて、前向いて、散らして、大きく振って、球際戦って、最前線までプレッシャーに行って、本当に素晴らしいパフォーマンスだった北斗。試合が終わると先頭で、そして最も悔しさを滲ませてサポーターの前に戻ってきた。悔しさとかって外に出すことが一番大事かというと必ずしもそうとも思っていないんだけど、今日の北斗の表情は何がなんでも連敗を止めたいという強い気持ちが結果に繋がらなかった悔しさが自然と表情に出ていたと思うよ。あんな素晴らしいプレーを見せてくれた北斗が報われないようじゃダメだと心の底から思った。もちろん同じように強い気持ちで臨んでいる選手は他にもいると思うけど、北斗みたいな選手がいる限りこのチームは絶対に大丈夫だし、信じていこうと思ったよ。

負けてたまるかよ。




ただ今日のハイライトはアレだね、井上潮音がプレッシャーに来る度にドリブルで抜いていく羽田健人、コレしかないよね。何度もヒヤッとしたけど、前半だけで3回は華麗に抜き去ってたよね。小出もそうだけど、ああいうトリッキーさ嫌いじゃない。
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3連敗、来たぜ正念場(7節川崎戦)

2021-04-03 23:28:17 | マッチレポート21'
残留争いに巻き込まれることは分かってはいたけど、予想していたよりもずっとポジティブな状態だと思うし十分に生き残れると思う。唯一恐いのは結果が出ないことでプレーが萎縮し始め負のスパイラルに入ってしまうこと。今日の2点目のミスなんてハナクソみたいなもの。切り替えて次に進むぞ。


去年の8月に等々力で対戦した時も0−2で負けたわけだけど、スコアは同じでも何も出来なかったなという感想しか残らなかった去年と比較すればずっと良くなってると思う。改めて挑戦したというよりは対川崎戦用だと思われる4バックもある程度は機能したと評価していいと思うし、やりたいことは出来ていたと思うんだよな。そんなこと言ってたら勝つのは到底無理なんじゃと言われそうだけど、今の我々が目指すべきところは川崎に勝てるチームを目指すということではないと思うよ。まだリーグ戦わずか6試合だけど、この3連敗で立ち位置はハッキリとしたし、再来週あたりから続く残留争い直接対決で勝ち点を取れるようになればいいと思うよ。だからボールタッチが少し長くなってかっさらわれたとしてもそれはブラッシュアップの過程で必ず起きる許容すべきミス。これで恐がる必要なんて微塵もない。


ダブルボランチはミスは出たけどポジショニングの良さ、ボールの引き出し方のうまさでボールを保持する時間を作り出してくれたし、この安定感は今のところ揺るぎないと感じる。ハセにも期待したいところだけど、開幕当初の頃のコンディショニングのままなら難しいだろうから、相当頑張らないとチャンスは巡ってこないぞ。そのハセを筆頭に大卒3年目の代がこぞって振るってないのはちょっと気になる。サイドのW健太は試合を重ねるごとに少しずつ良くなってきている。それぞれに求めたい「もうちょっと」。右の健太はもうちょっとえぐれ。あとワンタッチでいいからえぐってマイナスに折り返せればもっと恐い存在になれる。左の健太はもうちょっとの精度。後ろの三竿だったり、ボランチだったり、シャドーだったりを使いながら前に出ていく連携がどんどん良くなってきていると思う。ただあともうちょっと。短いパスにしろ、クロスにしろ、もうちょっと精度があればと試合中に思うことが何度かある。2人とも「もうちょっと」だけ頑張れ。前線の選手たちには我慢を強いる展開が続いちゃってフラストレーションが溜まってきていると思うけど、もう少しの辛抱。必ず爆発するタイミングは来るはずだから、その時に備えて虎視眈々と狙っていてほしい。そしてそれが出来る選手こそ真のアタッカーだと思うから。


何だろうなぁ、スタジアムに行っても声が出せるわけじゃないし、もちろんここに書いたって何が伝わるわけじゃないんだけど、今の微妙なバランスでギリギリで立ってる感じを全力で助けたいという思いが本当に強いんだよな。「絶対に大丈夫だから、信じて突き進め!」思ってることは本当にこれだけ。何となくここ2シーズンのチームと比較して今シーズンのチームはひ弱さ(サッカーの内容は関係なく)を最も感じちゃうからなのかもしれないなとは思ってる。やれるはずなのに自信なさげに見えてしまうからなのかな。一サポーターが心配しなくても中からそんな雰囲気をぶち壊してくれる選手が出てきてくれるとは思ってる。


連敗している時は次の試合がすぐ来た方がいいのか、時間が空いた方がいいのかは分からないけど、とにかく中3日で次の試合はやってくる。温存されたと思われる小出、ハセあたりに頑張ってほしい。特にハセ。ここでやらなきゃ漢じゃないぞ。
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タイトル奪取への第一歩(ルヴァンカップGS2節徳島戦)

2021-03-28 21:31:14 | マッチレポート21'
スカパーの契約では生中継がなく、今日はバタバタとしていたので先ほどやっと録画で試合をチェックした。カップ戦だからとか、代表ウィークの裏開催とか、そんなことは関係なく我々にとって大事なのはこの1勝がタイトル奪取への第一歩だということ。大事な1勝。


前も後ろも1週間空くからか現在のほぼベストメンバーと思われるスタメンとなった。リーグ戦も含めてここ数試合のベンチメンバーの構成が物足りないと感じる。6枚のフィールドプレーヤーのうち、DFが1枚、ボランチが1枚、サイドが2枚になるので、必然的にアタッカー枠が2枚しかない。交代枠が3枚であればこの構成でもいいかなとは思うんだけど、5枚交代が出来るシーズンで前3枚を入れておかないのは少し物足りなく感じる。せっかくCBとボランチ、CBとWB、WBとシャドーとか複数ポジションこなせる選手がいるのになと思ってしまう。勝ちに行くベンチメンバー構成ではなく、試合の強度を保つためのベンチメンバー構成に思えてしまう。ただ一方で選手個々のコンディションは上がってきてるんじゃないかなという印象も受ける。もしかすると徐々にチーム戦術が整理されてきて迷いがなくなってきただけかもしれないけど、開幕戦の頃と比較すると遥かに躍動感がある。


徳島が相手でさらにキーマンである岩尾も直人もいなかったので割り引いて見る必要はあると思うけど、後半の内容が大幅に改善されていることを評価したい。徳島の後半最初のシュートはもう80分近かったと思うし、最後はパワーで押し込まれたけど、しっかりと無失点で乗り切った。だからそんなに内容も悪いとは思っていない。もちろん片野坂さんのハーフタイムコメントにもあったけど、2点目を取ることが大事だったと思うけど、いきなりアレもコレもは出来ない。まずは今季公式戦初のクリーンシートを達成出来たことが素晴らしい。


神戸戦に続いてこれでルヴァンカップは2試合連続で北斗のサイドチェンジからゴールが決まった。ボール回しが整理されてきつつある状況でやはりサイドチェンジは相手を大きく動かせるため有効な手段だ。藤本のゴールも、リーグ戦の長沢のゴールも、そしてこの試合の長沢のゴールもサイドから崩していい形で決めることが出来ている。前半にあったもう一本の黒崎→長沢のシュートもいい形だった。次なるステップとしたいのはそのチャンスメイクの数を増やすこと。


次節FC東京戦で勝つことが出来ればグループステージ突破も見えてくる。カップ戦は調整の場じゃない。真剣にタイトルを狙いに行きたい。そして1週間後は王者川崎戦。普通に考えれば勝ち点を取ることは難しいと思うけど、昨シーズンのホーム戦の再現を狙いたい。
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終盤に力尽きる展開で連敗(6節広島戦)

2021-03-21 17:54:31 | マッチレポート21'
この試合も悪くはなかったけど、セレッソ戦に続いて87分に失点を喫し、勝ち点を落とすこととなった。シーズン序盤の連戦を2セットのチームを作ることで乗り切ろうと考えた片野坂さん。シーズンが終わってみればこの底上げに意味があったということになる可能性もあるかもしれないけど、結果だけを見れば完全な失敗に終わった。どちらも完敗でないだけにこの連敗は痛い。


試合を決定付けた2失点目にポイントが凝縮されているように思う。ピッチほぼ中央でカットされた也真人の横パス。このミスは多分片野坂さんが一番嫌がっている類いのミスだと思う。片野坂さんがサイド攻撃にこだわるのはその裏の攻撃に対してリスクマネジメントが取りやすいからだと思う。実際に試合後のインタビューで「失ってはいけないところで失うとこうなる」とコメントしていたのはまさにそのことを裏付けている。三竿の軽すぎるファーストディフェンスはもっと頑張ってとしか言いようがないんだけど、その次に寄せに行った下田は完全に遅れていたけど、今津のドリブルに追いついてはいた。片野坂さんは就任以来無駄なイエローはもらうなというようなことを選手たちに徹底していると思う。それは実際に数字にも表れていると思うし、自分がサポートするチームとしては誇りに思う。でもあの場面はプロフェッショナルファールでイエローをもらってでも止めるべき場面だった。片野坂さんのチームに加入して間もない下田の頭の中にどれくらいそのことが刷り込まれていたかは分からないけど、あの場面ではイエローをもらってはいけないという考えは捨てるべきで、足を引っかけようが、抱きかかえようがドリブルを止めることだけが正しい判断だったと思う。そしてもう自分は高木のポジショニングについては全く信用していないのでこの指摘が正しいかどうかは分からないけど、羽田がシュートコースを限定出来るくらいの位置取りで川辺に対応出来ていたわけで、やっぱり高木は出過ぎだと思う。ライン上で待っていれば楽々止められるシュートだったのに、わざわざあんなに出てきて股を抜かれているようではやはり信頼には足らない。勝ち点1は十分に取れた。試合の進め方や連携の部分で拙さが出たと思うから、この完全ターンオーバーのやり方は失敗だったと受け止めて、切り替えよう。この3〜4試合でほとんどの選手に出場機会が与えられたことで片野坂さんの中でもある程度の序列はついてきたと思う。週1ペースに戻ってからが本当の勝負。


個人的には最終ラインの真ん中のレギュラーとしてはもう決定と思っていた坂がこれで2試合連続メンバー外。普通に考えればケガをしたんだろうな。今日の羽田も良いプレー相当あったし(61分の浅野のドリブル侵入への対応は完璧!)、チームとして対応出来ないわけじゃないけど、開幕から数試合を経て最終ラインでのボール回しがかなり良くなってきているだけにあの坂のフィードは欲しいところ。


井上健太は大分加入後最も良いパフォーマンスだった。もっとえぐれるだろとか求めたい部分もたくさんあるけど、これくらいの働きをしてくれたら面白い存在になれる。大分のWBについては特に攻撃面では使われてナンボみたいなところがあると昔から思ってたけど、その点だと自らもWBでの出場経験がある小出が非常に良く分かっているように思う。前が健太だろうが外からも内からも追い越していくし、ハーフスペースで受けてワンタッチで大外の健太にはたいて前を向かせて仕掛けさせたプレーなんかは本当に良かった。井上健太&小出のユニットはかなり面白そう。ちなみに前半に広島のサイドハーフ左右入替に伴い、ハーフタイムまでの15分間ほど実現した井上健太と藤井智也のマッチアップは哲平さん的に非常に熱かったんじゃないかな。昨年大学No.1サイドアタッカーとして複数クラブの争奪戦となった藤井智也。広島の入団内定時の記事でその争奪戦に大分も参戦していたことが判明。そして藤井智也の広島入団からわずか数週間で井上健太の大分入団が発表された。普通に考えれば大分にとって井上健太はドラフトでいうところの「外れ1位」だったわけだ。ただ今日の試合に限って言えば、どちらが獲得すべき人材であったかは明白。井上健太のこれからますますの成長に期待している。


そして遂に長沢砲炸裂!非常に分かりやすく期待していた長沢の形だった。競った荒木は186cm。いいボールさえ来れば相手が186cmだろうがあれだけ上から叩けてしまうのが長沢。サッカーにおいて高さが正義であることをまざまざと見せつけてくれた。健太がかなり良くなってきてクロスを上げられるようになってきているので、もう少しニアで勝負してほしいなと思うことが今日の試合だけでも何回かあった。この辺のすり合わせは長沢に限らずこれからということだろうか。





決勝点のアシストだけでなく、前半のドウグラス・ヴィエイラのクロスバー直撃弾をアシストしたダイレクトヘディングクロスとSBの位置から躍動した今津佑太。流通経済大の出身で新太の同期、髙澤の1つ先輩だ。学生時代はストロングヘッダーの印象が強いCBだったけど、広島で新境地を開拓しているようだ。彼は山梨県の出身で最初は甲府に入団、3シーズン活躍の後、広島に引き抜かれた。甲府→広島といえば、柏好文(国士舘大)、佐々木翔(神奈川大)、稲垣祥(日本体育大)と当たりだらけ。甲府サポからしたらたまったもんじゃないけど、これは広島のフロントが甲府の大卒スカウトに対して最大限の信頼を置いていることの裏返し。距離的な問題で関東大学リーグをつぶさに観ることは出来ないけど、甲府の大卒スカウトが獲得した選手なら間違いないくらいの信頼感はあると思う。これは今、うちと清水の間でもその関係が出来つつあり、清水のフロントは明らかにうちを狙い撃ちに来ている。正直札束でぶん殴られたのなら諦めもつく、でもごっちゃんもフクもノリさんも清水移籍後もさほど年俸は上がっていない。サポーターとしての正直な胸のうちをそのまま活字にすると「じゃあ何で清水なんかに行くんだよ!」と。特に「なんか」の部分を強調したい。でも選手の気持ちは我々では如何ともしがたく、これに対抗するにはもう清水に勝つしか方法はない。何度も何度も清水を倒し続け、うちの選手に清水からオファーが来た時に「清水は強くもないから移籍する意味ないかな」と思わせるしか方法はない。残留の次に大きな今季の目標は「清水に勝つ」。これだ。


完全に広島戦から話が逸れました。これで週1ペースに戻って次の週末はルヴァンカップ・徳島戦。そして2週間後にアウェイ川崎戦。完全2チーム制のターンオーバーで選手の力量を見極め、そして選手たちも試合に慣れてきたところで、2週間のトレーニング期間を経てこの川崎戦からいよいよファーストチョイスが明らかになる。ルヴァンも挟むことからまだ読めない部分があるけど、自分が今の段階で考えるベストメンバーは以下のとおり。

GK ?
DF 小出 坂 三竿
ボラ 下田 小林裕
WB 井上 香川
FW 也真人 伊佐 成豪

サブ
GK、羽田、長谷川、福森、新太、髙澤、長沢

GKはもう知らん。片野坂さんとGKチームで何とかしてくれ。上にも書いたけど、自分の中では小出の評価が急上昇。三竿も2失点目や3失点目のような対応をしているといつスタメン落ちしてもおかしくないとは思う。ボランチについては今季は開幕からハセが良いところを出せていないし、そうでなくてもこの2人の安定感とビルドアップへの関与は素晴らしいと思う。ハセは相当頑張らないとこのままスタベン要員になってしまうと思う。福森は片野坂さんの評価は上がっていると思うし、よく頑張っていると思うんだけど、プレーに精度がもうちょい欲しい。「惜しい!」と思ってしまうシーンが1試合に1度や2度ではない。あとちょっと。成豪は体のキレが目立つ。やってくれそうな期待感に満ちあふれているし、悔しかった2年間の鬱憤を今シーズンにぶつけてほしい。今日は残念なミスがあったけど也真人の貢献度合いがそれのみで打ち消されてしまうものではない。トップは正直甲乙つけがたいけど、相手の特色次第で伊佐と長沢を使い分けるって感じかな。


勝ち点5とは言え、ここまでで唯一勝った横浜FCはリーグ戦6連敗。もう自分たちがどの辺りにポジショニングしているのかは十分によく分かった。なりふり構わず残留を摑み取りに行くだけ。まだまだここから。
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切れずに折れずに(5節C大阪戦)

2021-03-17 23:08:11 | マッチレポート21'
新太が交代で入る屋敷くんにかけた「頑張れよ」の一言にグッときてしまった。


多分片野坂さんのほぼプラン通りに試合は進んでいたと思う。攻められているようでクルピ監督自身が言っていたようにお互い決定的なチャンスはなかった。我慢して回し続けた結果として75分頃からセレッソのボールへの寄せは明らかに遅れ始めスペースを見つけるのは難しくなくなってきた。攻撃的なカードを2枚しか帯同させなかったことからドローでホームへ帰ることについては全く問題ないと考えていたと思うけど、それでも「あわよくば」が発生しそうな雰囲気は確実に感じた。失点シーンもその「あわよくば」に乗ってしまって裏を取られたとかそういうのじゃない。もう認めるしかないゴラッソだ。負けたけど、やるべきことはやったと思う。だから切れないでほしい。進んでる方向は間違っていない。チームとして団結してギリギリのところで耐えてるような感じが伝わってくるからこそ切れないでほしいと強く思う。野村が試合後に発してくれたメッセージなんかは本当に心強い。


レギュラー固定で来たセレッソと9枚替えの大分。選手層の違いもあるしどちらがいいかは判断がしづらいけど、大胆だなと思ったのは片野坂さんの方だし、このやり方はむしろ好き。徐々にチームの形が出来つつあるのと並行して選手の慣れ具合にも差がつきつつあるのかなと思った。今日はやはり黒崎がまだこのサッカーの中で冷静な判断が出来ていないなと感じた。タイプ的に小出とやれることにそんなに差はないと思うんだけど、今日なんかはやはり小出に圧倒的に安心感を感じてしまうし、黒崎はまだボールを持った時に周りがよく見えていないと思う。でも本当にこればっかりは慣れだと思うからどんどんチャレンジしてほしい。あっさり諦めて前に蹴ってしまうくらいならドリブルして突っかけるくらいのメンタリティの方がオレは好き。片野坂さんもそこは分かってると思うし、だからこその黒崎WB、小出CBの起用なんじゃないかな。奎汰も開幕戦の時とは比べ物にならないくらいに安定したしね。まだまだここから。


戦術的に見応えがあったわけでもないし、さほど書くこともないんだよね。監督も含めみんな、何で成豪のシュートはポストに嫌われ、向こうのシュートは吸い込まれるのかって言ってるけど、考え方変えてみようぜ。長居のアウェイ側のゴールはさ、去年知念が左のポストをやっつけたでしょ。今年は成豪が右のポストをやっつけた。多分来年は伊佐あたりがクロスバーをやっつけるんだよ。そしたらさ、多分もうガバガバだぜ、長居のゴール。何したってゴールになるくらいガバガバになるぜきっと。今は徳を積む時期。だからそのガバガバになる2023シーズンまでは絶対に降格出来ない。美味しいところだけ逃してたまるか。


連戦のラストはホーム広島戦。確か去年もこんなシチュエーションで地獄のような塩試合に持ち込まれて個であっさりやられた嫌な記憶しか残っていない。ただ今年は違うところを見せてやろう。羽田健人に期待。今日決勝ゴールを決めたらしい関大の先輩荒木隼人に成長した姿を見せてやろう。
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途上(4節FC東京戦)

2021-03-14 18:17:33 | マッチレポート21'
どんどん良くなってきているとは思うけど、延期になったガンバ戦が次に組まれる時は今度は我々が日程的に苦しくなるわけだからこの試合を勝ち点1で満足していたら残留は出来ないと思う。もっと厳しく、もっと貪欲に。


とっ散らかっていたビルドアップもかなり整理されてきた印象。7分の右サイドから左サイドにボールを逃がしていったシーンは特に良かった。坂がもうスムーズに真ん中で捌くようになってきて、今日はさらにダブルボランチのポジショニングが良く回数多く関わることで開幕戦の頃のぎこちなさは解消されつつあると感じた。だからもっと固定してどっしりとやればいいのにと思ってしまうくらいに今日はクルクルと最終ラインをいじり続けた。最後の羽田→ハセにいたってはもう意味不明。ハセが高さで競り負けて勝ち点落としたら片野坂さんはどんな言い訳をするのだろうなんてことまで考えてしまうくらいに意味が分からなかった。ここまで3試合を見て、DFラインは坂を中心にやっていくことはもうほぼほぼ確定事項なので真ん中に固定して磨き上げていく時間を与えてほしい。ビルドアップに関してはもう既に前任者の域に達していると言っても過言ではないと思う。


失点シーン。少し遡ると、井上健太の絶望的に軽いディフェンスでアダイウトンの突破を許しているところから始まる。一度は高木のファインセーブでしのいだけど、2度目は耐え切れずに失点。片野坂さんの中で井上健太の序列が上がっている印象だけど、ディフェンス面に関しては怜さんと比較してまだ安心して任せられるというところまではいってないし、むしろ不安定。そこに目をつむってでも攻撃面の期待感にかけたいってほど機能してるわけでもないので、もう少し我慢なのか、もしくは勝負どころでの投入でいいように思う。


後半開始の時点で羽田と上夷の位置を入れ替えて4バックにしたのかなと思ったけど、4バックにも見えるし、3バックのやや右肩上がりにも見えるしでちょっと分からなかった。ただ黒崎投入のタイミングから明確に右サイドを厚くして安定した。FC東京の選手交代のタイミングとも重なって連動したプレスがバラけつつあったから、あそこからもっとアグレッシブにいってほしかった。長谷川監督の言っていた「戦えていなかった時間帯」はまさにこの時間帯だったと思うから、ここっていうところで迫力持ってパワーを出せるようにしたい。まずはビルドアップの安定が最優先だったと思うから、この部分はまだこれからでいいけど。


長沢の活かし方がまだよく分からないし、片野坂さんが長沢に何を期待しているかも分からない。ハイボールに競り勝つ高さはよく分かるんだけど、後ろから意図的にそういう蹴り方を多くしているわけでもないし、サイドまでボールを運べたら早めに長沢めがけてクロスを入れるわけでもない。いいなと思ったのは32分の長くパスを回した後に左サイドからのクロスに合わせてシーンくらいだろうか。FWが新チームにフィットするのが一番難しいと思うし、そう簡単に活かし方が見つかるわけでもないと思うからここはじっくりと見極めていきたい。とりあえずセットプレーからガツンと決めてくれちゃってもいいけどね。


メンバーも落とさざるを得なかったし、FC東京に鋭さがなかったのは明らかなので評価しづらいところがあるけど、無敗を継続出来ていることは悪くない。そして我々も3日後には苦しい連戦が始まる。三竿、ハセ、新太あたりの温存されたと思われる選手たちの躍動に期待したい。

STOP 大久保嘉人!!
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