Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ポジション争い激化(18節FC東京U23戦)

2016-07-24 22:38:36 | マッチレポート16'


行ってきました夢の島。東京駅から京葉線に乗って、うっかり乗り過ごすと夢の国に着いてしまう、そんな夢の島。古い東京の人間からすると未だにゴミの島の印象が残る、そんな夢の島。思ってたほど悪くはなかったけど、西が丘だったらと思うとやっぱり落差の大きい、そんな夢の島。とにかく勝てて良かった。



失点シーンを除くととても良かった前半に比べて、後半はかなり不細工な出来だったけど、今日のこのコンディションを考えると、仕方がないと割り切っていいと思う。3バックと4バックのフォーメーションの違いによるギャップはどちらかというと大分の方がうまく突けていたと思う。同点に追い付いたドンウクのゴールは本当に素晴らしかった。多分鈴木だったと思うけど、長めの縦パスにくさびに入ったごっちゃんが落として、もう一人のFWであるドンウクがきっちりと決める。複数人のイメージがしっかりと共有された技術面、失点後すぐに取り返した精神面、両面ともに評価出来る本当にいいゴールだった。





レギュラー争いが激しくなってきたと思う。特にFW陣は混沌としている。初めて長い時間観たドンウクは予想以上に前線で走れて、相手が嫌がる追い込み方が出来てた。ゴールシーン以外でも本人が得意だと言っていたカットインからの右足シュートで1本ゴールを脅かしたし、何よりもここでやらなきゃ居場所がなくなるくらいの悲壮感にも近い頑張りが見られた。


そのドンウクと交代で入ってきた新戦力キリノ。体のキレはイマイチという印象だったけど、前評判通りに前線での頑張るスタイルは試合終盤でパワーダウンした相手の最終ラインに間違いなく効いてた。まだ先発は無理そうだけど、期待は出来ると感じた。ここにごっちゃんとさんぺー、中断後には伊佐も帰ってくるだろうし、誰が先発を勝ち取るか、いよいよ面白くなってきた。


中盤の2枚も面白い。視野の広さとか今までの良さはそのままに試合終盤でもフィジカルが落ちずに、相手の前に入れる強さを見せてる昌也は当確として、もう1席を巡る争いが激しい。前節の記事で書いた通り、八反田はやっぱりいい。間に入ってこれるポジショニング、間を通せるパスのセンス、そして出したら動くの流動性。動きのあるサッカーってこういうことだよなと唸らせてくれるものを八反田は持ってる。ただ、あっさりポジションは渡さねーぞと言わんばかりの姫野のがっつく感じがまたたまらない。今日はなかったけど、シュート意識の高さも姫野のいいとこだし、自分の良さで争い続けてほしい。千明にもソンスにもこのまま終わってほしくない。


ダニエルさんは復帰後いきなりの決勝ゴールとさすがの千両役者ぶり。山岸が期待ほどのプレーをまだ見せられておらず、かつ90分もたないとなると、優先順位が下がるのは仕方ない。こうなってくるとかなり高いレベルでCBとSBを兼務出来るようになってきた福森の存在は大きい。特に最終ラインにダニエル、鈴木、福森、岩田と並ぶと高さの面での不安がほとんどなくなるから心強い。福森はあとはSBに入った時のクロスの精度を何とかしてほしい。ぐっさんもいつどんな状況で出されてもきっちりと仕事してくれるし、最終ラインもまだ固まらない。


前節藤枝戦の2失点目のチョンボとポゼッション時にやや迷いを見せる上福元を一度先発から外すのもありなんじゃないかと思ってたけど、今日のアディショナルタイムのビッグセーブでその考えも一瞬でぶっ飛んだ。あれはスーパーセーブ。止まりかけたサポーターの心臓を瞬時に蘇生させるAED型スーパーセーブ。


こうやって各ポジション見ていくと、いい意味で競争が激化してきてる。チーム力を上げていくにはこういう状態を作り上げることが大事だし、それが出来るだけの戦力があるはず。



この試合の直後に発表されたFC東京のトップチームの城福監督の解任。昨日の敗戦を受けて、間違いなくクラブ内は不穏な空気だっただろうし、今日のU23のメンバーを見てもそこにつけ込ませていただいた感は否めないけど、勝ち点が死ぬほど重要なこの時期にそんなこと知ったこっちゃない。安間さんの昇格とかあるんだろうか。



U18所属の生地(おいじ)くん。今季トリニータの選手以外で一番実戦を見てるのは多分彼と今日も出てた鈴木喜丈くん、岡崎くんあたりだと思う。U23が3試合、U18で2試合の計5試合は観てる。そう考えると、U18の本業を抱えながら、U23でレギュラーに定着しつつある彼らの忙しさたるや想像を絶するね。そもそも明日から始まるクラ選どうすんのかね。ルール通りなら明日の甲府戦か明後日のうちのU18との試合のどちらかは休ませないといけないんじゃないかな。



林さん。本人が一番分かってるだろうけど、そんなに恐さのない選手じゃなかったはず。



琉球戦は高橋秀人、栃木戦はムリキと1試合に1人くらいはバリバリのJ1選手を入れてくる傾向にあるけど、正直全然恐くなかった水沼宏太。単純に3バックシステムの中盤ワイドが合っていなかっただけのような気もするけど、それにしてもポジショニングも中途半端で特に前半は怜に裏を何度か取られてた。2月のACLプレーオフで観た時は今季はこの選手を中心に回っていきそうだなくらいに思ったもんだけど、どうしたのかしら。監督が代わってまたチャンスが巡ってくるのか。





次節のビッグマッチに向けてやれるだけのことはやった。勝ち点6差は少し離されすぎたけど、地道に順位を上げて2位で迎えられるのはいいことだ。直近の栃木の結果を見ると、点は取られないし、試合終盤にゴールは決めるしで、正直穴がない印象。冷静に考えれば、あと2試合で1ヶ月の中断に入るわけで、引き分けでも悪くないとは思う。ただここで自分たちで止めておかないと、このまま最後まで走りかねない勢いが今の栃木にはあるから、何としてでも止めたい。栃木の負けなしが始まったのが第6節からだけど、その間のアウェイゲームでの観客数は以下の通り。

F東京 35百人
富山  44百人
ニッパ 16百人
吹スタ 17百人
相模原 35百人
鹿児島 28百人

練習試合かっつー話だよ。見せてやろうよ本当のアウェイゲームを、オレは行けないけど。見せてやろうよ1万人超えのアウェイゲームの恐ろしさを、オレは行けないけど。間違いなく今シーズン最大の大一番だよ、オレは行けないけど。サッカーは選手たちだけでやるもんじゃないことをみせてやろうよ、オレは行けないけど。大分の皆さん、マジで頼みます。声で、拍手で、ブーイングで、そして青く染まるスタジアムで調子に乗ったアイツらを圧倒してやろうよ。オレは行けないけど、明日から帰省する嫁と息子に魂は託しました。藤枝戦で買ったタオルチケットは嫁に、息子は5歳ですが、立派なシーパスホルダーです。色々な方が動員のお手伝いもしてくれてる。こんなタイミングはそうそうない。これぞ「リアル大分総力戦」だ。絶対に勝つ!!
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