唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
Nikon 1 -郷秋<Gauche>的総括-
昨日、「そのライバルは?」と題してJ1については書いたのだが、V1について書くのを忘れてしまった。と云うよりも、眠くなってしまったし、実はそもそもV1のライバルはほとんどないのである。
つまりだ、EVF(電子式ビューファインダー)内臓のミラーレス、ニコンが云うところの「レンズ交換式アドンストカメラ」がほとんど存在しないのである。唯一のライバルはソニーのNEX-7(11月11日発売予定)だが、これはAPS-C、2430万画素で、その分価格も130,000円(程度。郷秋<Gauche>調べ。以下、同様)と、ニコンのD7000 18-200 VR II レンズキットが買える程の価格である。しかしだ、V1の10mmレンズキットだって95,000円もするわけだから、NEX-7だけが高価だと云う訳ではない。所謂「ミラーレス」が、伝統的DSLR(デジタル方式一眼レフ)と比較して全般に高価なのである。
まったくカテゴリが異なるが、リコーのGR Digital IV(高級「コンデジ」。10月中旬発売)72,000円や、ライカX-1(APS-Cコンパクト)180,000円、富士フイルムのFinePix X100(APS-Cコンパクト)110,000円をV1購入の際に比較検討する「カメラマニア」はおられるかと思う。これらの3台は、いずれも実用品と云うよりは趣味の道具なので、価格とは無関係に比較対象となり得るのである。いずれにしてもV1は、相当カメラに詳しい方が納得の上で購入することだろうから、郷秋<Gauche>があれこれ云う事もないだろう。
問題はJ1だな。しかし、実はこれとても大して難しい話ではなく、オリンパス・ペンのような、小さくて、可愛くて、簡単で、気軽に持ち歩けるカメラで、でも、オリンパスやパナソニックやソニーではなく、他の人とは違った、あるいはちょっと「通」ぶれるブランドを持ち歩きたいのならば、J1を買えば良いと云う事である。「コンデジ」からの買い替えあるいは買い増しであれば、画質の点でがっかりすることはまず無い。一部のM4/3機と比較しても高感度時のノイズが少ないと云う比較結果もある程である。
さて、総括だが、まずはNikon Rumorsが実施した「ニコンのミラーレス、買う・買わない」投票結果をご覧頂きたい。Nikon Rumorsは、同じ投票を正式発表前と発表後の二度実施している。(詳しくはこちら)
【正式発表前】
買う:8.67%
買わない:65.74%
決めかねている:25.59%
【正式発表後】
買う:7.58%
買わない:78.47%
決めかねている:13.95%
正式発表前とは云っても、ニコンのミラーレスがクロップ×2.7の小さなイメージセンサーを使用するのはほぼ確実だと云う情報が伝わっている状態での投票結果なので、既に「No」が多数を占めていた。発表後になると、それまで態度を決めかねていた人の中かな「No」に流れる人が大量に発生し、圧倒的多数が「買わない」に投票するに至っている。
ただし、上の数字を読む際に留意すべき点が一つある。それは、投票している人の多くが「コアなニコンファン」であると云う事だ。だってそうだろう。ニコン製品の噂情報専門サイトを見て、しかもYes、Noをクリックしようと云う人たちなのだから(って、郷秋<Gauche>もクリックした。勿論「No」だ!)。
と云うわけで、いよい結論。既存のニコンDSLRユーザーの多くはニコン1を「すぐには」買わない。買うのは、女性を中心とした、「コンデジ」からステップアップする「ニコン初心者」。売れるのはJ1のみである。だが、徐々にニコンDSLRユーザーがニコン1を購入する動きが出てくる。ようやくこの段になってV1も少しずつ売れるようになって来る。マウントアダプタ「FT1」(今年12月発売予定)を使えば、これまで買いためたNikkorレンズが使えるからである。と云うより、「既に持っているNikkorレンズを活用できるから」と云えば、購入資金の調達が容易になるからである。なんかショボイ結論で申し訳ない。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、柿。24日には暗く沈んだ柿をご覧いただいたが、今日は爽やかな秋の日差しの中の中での柿を表現した(つもりの)もの。ちなみに同じ24日に撮影したもの。