1000万画素は良心の証

 一昨日、今月21日に発表されると云うNikon(ニコン)の「ミラーレス」が、1000万画素らしいと云う記事を書いた(see here)。郷秋<Gauche>は、あの記事に二つの思いを込めたつもりである。一つは、4/3よりも更に小さなイメージセンサーなら、1000万画素で十分であると云う事。そしてもう一つは、今どき1000万画素で売れるのだろうかと云う心配。

 

 今日のPhoto Rumorsでは、15日(明後日のことだ!)にRICOH(リコー)がGR Digital 4を発表すること、そのGRD 43同様1000万画素であることが報じられていた。掲載されているスペックを見る限り、画素数以外も3とほとんど変わることころがない4なのである。実は同じことが、824日に発表になった(発売は922日)ニコンのCOOLPIX P7100にも云える。

 

 P7100は前モデルのP7000と同じ1000万画素。モニターの大きさ(3inch)も、最高感度(ISO 3200)も、光学ズーム倍率(7.1倍)も同じ。1/1.7と云う小さなイメージセンサーであることから、闇雲に画素数を増やすのではなく、画像処理エンジンの最適化や、小さな改良の積み重ねにより、より高画質を追及するニコンの姿勢が好ましい。

 

 それはそのままリコーにも云えることで、つまりはだ、ニコンもリコーも、市場に迎合しない、確固たる信念を持って自らが正しいと信ずるカメラ道を一歩一歩進んでいると云う事である。これこそが、写真とカメラを知り尽くしたメーカーの良心の証。私たちユーザーは、カタログに書かれた薄っぺらな数字ではなく、その作例を見て、五感に訴える絵を残すことを出来るカメラを選びたいものである。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、今どき、実りの秋の一コマ。これはなるせの森、番匠谷戸のジャガイモ畑。ちょうど昼時で、作業を中断したままの収穫風景。これはメークインでしょうか。

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