彼岸花

 

 別名「葉無し花無し花」。葉のある時には花は無く、花のある時には葉が無いと云う意味である。11月から4月頃まで葉をだし栄養を吸収し、他の草が茂り始めると葉も消え、彼岸の開花時期まで地中でじっとしている。

 

 地中の球根がどうして彼岸を知ることが出来るのが不思議であるが、日照を感知する葉を持たないと云う事は、例えば一番暑い時期からどの気温(地温)が程度下がったらと云うように、やはり温度で開花時期を感知しているのだろう。

 

 彼岸花は種が出来ずに球根で増えるので、日本全国の彼岸花は全て同じ遺伝子を持っているのだそうだ。だから同じ場所では一斉に開花する。染井吉野と同じなのである。

 

 先に別名「葉無し花無し花」と書いたが、他にも曼珠沙華(これは有名)、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)等など、たくさんの名前を持つことでも有名である。

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