福島県産の花火は汚染されている?

 18日、愛知県日進市で行われた東日本大震災復興支援を掲げた花火大会で、打ち上げられるはずだった福島県産の花火80発が、「放射性物質をばらまくのか」「安全は確認しているのか」などの苦情や問い合わせが電話やメールで寄せられたために、打ち上げられずにお蔵入りとなったとの報道。

 

 被災地支援のはずの花火大会が、福島県産物に対する風評被害を助長する結果となった。打ち上げ花火を買う市民はいないだろうが、本来であれは福島県産の桃や葡萄、梨を購入する愛知県民、日進市民は多かったはず。その多くの県民・市民に、支援どころか福島県産物は放射能に汚染された危険なものであると云う風評をばらまいた、そんな日進市の花火大会であった。

 

 「放射性物質をばらまくのか」「安全は確認しているのか」などの苦情や問い合わせは20件程あったと云う事だが、こう云う方々は、福島から来たと云うだけで「近寄るな」とか、福島ナンバーのクルマにはガソリンを入れないとか、そういう人たちなのだろうか。例えば、観光で訪れた磐梯高原あるいは会津若松で、数多い会津各地の温泉町で、愛知県民や日進市民だと云う事だけを理由に、もしホテルや旅館での宿泊を拒否されたら、彼らはどう思うだろうか。

 

萩野幸三日進市長は「打ち上げられない結果に至ったことは残念で、関係者に深くおわびしたい」とコメントしているようだが、取り分け「東日本大震災復興支援」を掲げた花火大会で、福島県産の花火が打ち上げられなかったことにより、福島県民の心が傷つけられたことに、日進市民を代表する市長が言及していない、気付いていないのは残念としか云いようがない。

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ペンタックスからQとは別のミラーレス、更にプリンタも!

  時事通信社(jiji.com)によれば(see here)、ペンタックスは、先頃発売した「Q」とは別に、より大きなイメージセンサーを持ったミラーレスカメラシステムを開発中との事。ただし、肝心なイメージセンサーのサイズについては、オリンパスとパナソニックが採用するマイクロフォーサーズ(M4/3)なのか、ソニーが採用しているAPS-Cなのかは不明。

 

明後日(921日)にはNikon(ニコン)からM4/31/1.7の中間サイズと云う、まったく新しいフォーマットのイメージセンサーを採用したミラーレスカメラが登場する(はずだ)が、ペンタックスの「Q」が1/2.3を採用し、DSLRAPS-Cを採用していることを考えた時、ニコンのミラーレスのような、その中間サイズを採用する可能性はあるだろうか。

 

一番可能性が高いのは、既存のレンズを利用可能なAPS-Cではないだろうか。これなら、よりコンパクトなボディのために専用のレンズを数本用意するだけで良く、あとはAF含め完全互換可能なマウントアダプタを介して既存のKマウントレンズを、更には645マウントレンズも使用することができる。

 

M4/3を採用した場合にも同じようなことが云える。つまり、コンパクトな標準ズームと、広角系ズーム、M4/3のイメージサークルに合わせたフィッシュアイ等、標準・広角系のレンズを数本用意し、望遠系は完全互換可能なマウントアダプタを介して既存のKマウントレンズ等でカバーする。勿論オリンパスやパナソニック製レンズを利用することができるから、ユーザーとしては選択肢が大きく広がることになるから、M4/3と云う選択も捨てがたいものがある。

 

しかしだ、ニコンやキヤノンのような大メーカーならいざ知らず、ペンタックスのような小振りなメーカー(ブランド)が、645KQ3つに加え、更にもう一つのマウントを開発しようと云うのだからこれは大したものである。リコーと云うバックが付いての話ではあろうが、開発そのものは「Q」と共に、リコーによる買収話し以前に始まっていたことだろうから、驚くばかりである。

 

さて、もう一つの驚きは、ペンタックスのプリンタ市場参入である。これはリコーのプリンタ技術で開発し、ペンタックスブランドで販売すると云う事だろう。リコーのプリンタと云えば、オフィス用のレーザープリンタを思いだすが、実は密かに(かどうかは知らないが)、「ジェルジェット」を名乗るインクジェット方式のプリンタも製造していたのである。

 

エプソンとキヤノンの二社により寡占化されているインクジェットプリンタ市場に、あえてペンタックスブランドで参入しようとは、リコーも大英断を下したものである。カメラ本体だけではなく、プリンタで後押しをしてでも、ペンタックスをニコンやキヤノンに伍すブランドに育てたいと云うリコーの思いは、本物かも知れないな。3年後のペンタックスが楽しみである。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、秋明菊(しゅうめいぎく)。京都の貴船山中に多いことから、貴船菊(きふねぎく)の別名も。かなり古い時代に中国から渡来し、今では野生化もしている。「菊」の名が付くが、実はキンポウゲ科。

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