2011年F1第13戦、イタリアGP終了

 ニコンの「ミラーレス」に気を取られ、F1について書くのを忘れるところであったぞ。

 

 これまで、ドライバーズ・チャンピョンシップ2位に付けていたウェバーがリタイヤでランキング4位に転落。代わってアロンソが2位に浮上するも、トップのベッテルとのポイント差は112となり、この時点でベッテルの2年連続チャンピョンはほぼ確実なものとなった。

 

 10日に「さえない」と書いたのが悪かったわけでもあるまいが、可夢偉はマシントラブルでリタイヤ。まさに「さえない」イタリアGPとなった。

 

 イタリアGPを盛り上げてくれたのは、何とミヒャエル・シューマッハ。「老獪通せんぼう爺」は、チームから「一車身開けるように」との指示が再三飛ぶほどの、ペナルティぎりぎりのブロックでハミルトンを抑え込み、良くも往年のファンを喜ばせてくれたものであった。表彰台には届かぬ所での戦いではあったが、ベッテルがぶっちぎる、つまらないレースを大いに盛り上げてくれたのは確かである。

 

 しかしハミルトン、バトンがあっさりとパスしていったミヒャエルにてこずり、多くの視聴者に「こりゃ、ぶつけるぞ」とハラハラ期待させる辺りは、チャンピョンの名が泣くというものだ。それに引き替え、1ラップをいかに速く走るのかを追求したセッティングを完璧なものにし、冷静沈着に53周を走り切ったベッテルは、2年連続のチャンピョンに相応しいドライバーだと云えるだろうな。

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CX - FマウントアダプタはAFをサポート

 Nikon(ニコン)がいかに否定しようとも(see here)、巷にはニコンの「ミラーレス」カメラの情報が次々と湧いて出てきている。

 

 今日ご紹介する噂は、「ミラーレス」にニコンFマウントのレンズを装着するためのマウントアダプタについてである。この手のアダプタは「ミラーレス」で先行するメーカーが当然のようにラインナップしているが、膨大なFマウントレンズ資産を有するニコンにおいてこそ、その期待と価値が一段と大きなものとなることは間違いない。AFをサポートも当然と云えば当然だけれど、当然AF-S限定と云う事だろうな。だって、「ミラーレス」のボディにAF駆動モーターが入っている訳はないからね。

 

 さて、タイトルには「CX - Fマウントアダプタ」と書いたが、果たしてニコンの「ミラーレス」のマウントがCXマウントと呼ばれるのかどうかは判らない。ニコンが、「ミラーレス」のイメージセンサーサイズを「CXフォーマット」と名付けるのではないかとの噂に基づいて、郷秋<Gauche>が勝手に「CXマウント」と書いたまでの事で、アルファベット一文字のFに倣い単に「C」と呼ばれるかも知れないし、まったく別の呼び名が与えられるかもしれない。「CXマウント」はこの記事でのみ有効な仮称である。

 

注:「C」と云う名のマウント規格は実は(事実上の絶滅危惧種ではあるが)16mmシネカメラ用に既に存在している。最近では防犯カメラ用や医療用のカメラにこの規格が使われているようだ。いっとき、ケンコー・トキナーがCマウントを使ったデジタルカメラを開発中と報じられたが、続報を聞かない。スクリューマウントはやっぱり使えないと、諦めたのか。

 

 さて、そのCXマウントを使ったV1(内臓型EVF有り)やJ1(内臓型EVF無し)(と云う名前らしい。ニコンの「ミラーレス」は)に現行のNIKKORレンズを装着すると、その画角は、表示されている焦点距離の2.7倍(多分、2.62.8倍の間)相当のレンズと同等になる。例えば、明るい広角レンズとして評価の高いAF-S NIKKOR 24mm f/1.4G EDV1に着けると、ライカ判65mm相当の画角となる。望遠とまでは云わないが、少し長めの標準レンズであり、全然広角レンズではなくなる。

 

 プレミアムズームレンズの代表格であるAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR IIV1に着ける(と云うより、レンズにV1を着ける)と、190-540mm相当(しかもF2.8通し)の超望遠ズームに変身する。この二つの例から、イメージセンサーの小さなカメラにライカ判用のレンズを着けると、望遠側には大層有利な代わりに、広角側にはまったく良いことなしの結果であることをご理解いただけるだろう。

 

 そこで必要になるのがテレコンバーターならぬワイドコンバーターであるが、生憎理論上の問題からレンズの後ろ側(レンズのカメラボディの間)に装着するワイドコンバーターは存在し得ない。コンパクトタイプデジタルカメラのいくつかのモデルに用意されているような、オリジナルレンズの前に装着するワイドコンバーターは可能だが、この形式のコンバーターでは、画角は広がっても光学性能の低下がはなはだしくAF-S NIKKOR 24mm f/1.4G EDを使う意味がなくなる。結局ニコンは、望遠側はオリジナルNIKKOR+マウントアダプタに任せ、ワイド側はCXマウント専用のレンズを作らなければならないことになるんだろうな。

 

 

 今日の一枚は、70-200mm f/2.8Gに装着した、郷秋<Gauche>愛用のテレコンバーター、AF-S TC-14E II。本文中に有り得ないと書いたワイドコンバーターは、この位置に装着するものは、と云う事である。このテレコンバーターを装着した70-200mm98-280mmとなり、更にDXフォーマットのDSLRに装着すると147-420mm相当のレンズとして使用すことになるが、それでもオリジナルの2.1倍であり、CXフォーマットで使った場合の2.7倍、190-540mmには敵わない。

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