唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
シグマがまたまたニュースに
ミドルサイズのDSLR(デジタル方式一眼レフ)なれども4600万画素70万円と、画素数も価格も弩級のSD1を発表しカメラ情報サイトをにぎわせたばかりのシグマだが(SD1については郷秋<Gauche>も書いた)、今度はNikon(ニコン)からレンズの手振れ補正機構に関する特許侵害の訴訟を起こされたことで一般紙までをも賑わせている。
ニコンによれば、交渉により解決したかったそうだが、交渉がまとまらず提訴に至ったとのこと(see here)。新聞等の報道によるとニコンはシグマに対して日本での特許侵害行為の停止と損害賠償約126億円の支払いを求めているらしい。126億円ですか・・・。
仮にだ、SD1の価格である70万円の内20%、14万円がシグマの利益だと仮定すると、シグマは126億円捻出のためにSD1を9万台売らないとならないことになるが、SD1の利益をすべてニコンへの賠償金に当てたのではSD1の開発費を回収できない。大体、SD1が9万台も売れる訳けもない。
今回はレンズの手振れ補正機構に関する特許侵害で訴えた訳だけれど、そもそもニコンFマウント完全互換のマウントと云うのはどうなんだろう。マウントの規格(物理的なものだけではなく電子的なものを含め)をニコンがシグマに開示しているとは思えない。ニコンのレンズを分解して寸法を測り、CPUの中身を読み出してまったく同じものを「勝手に」作製しているのではないかと思うのだが、どうなんだろうね。
手前がシグマ製のニコンFマウント(もちろんレンズ側)、バックがNikkorのマウント。どちらもAF-S規格のマウントである。もちろん物理的及び電気的に接触する部分の規格はコンマ00ミリの単位まで同一だと思うのだが、直接接触しない部分の形などは結構違っている。