「コンデジ」は何がいい?

 世の中ではもっぱら「コンデジ」で通用しているようだが、郷秋<Gauche>はそういう云い方は嫌いなので、ホントは「コンパクトタイプデジタルカメラ」と書きたかったところだが、タイトルにはいささか長いので止むを得ず「コンデジ」と書いてみた次第である。

 

 郷秋<Gauche>は現在RICOHGX200NikonCOOLPIX S52を使っているのだが、GX200は高感度ノイズが多いこと、COOLPIX S52はオートホワイトバランスが今ひとつなのがどうも気に入らないでいる。どちらかを持ち歩いてはいるものの、結局は出番はほとんどないので新品に近い状態のままなのだが、半年に一度新型が登場するコンパクトタイプの世界では既に6世代も前のカメラと云うことになるから、今どきのどのモデルに買い替えても高感度ノイズにしてもホワイトバランスにしてもGX200S52とは比べものにならない程良くなっていることは間違いない。

 

 おっと、「6世代前」と書いたけれど、GX200200874日の発売以来もうすぐ3年が経とうと云うのに未だ後継機が登場していないから現役だ。コンパクトタイプとしては異例なほど息の長いのがいかにもRICOHらしくて良いと、郷秋<Gauche>は思うぞ。いかにも楽しい自動開閉式のレンズキャップの為だけにも存在意義のあるカメラと云ってしまっては本末転倒でRICOHに対して失礼か。

 

 そんなRICOHも売れ筋のCXシリーズ及びその前身のRシリーズはきっちり半年毎にモデルチェンジを繰り返している。GX200とほぼ同時に登場したR8(このモデルから「Caplio」の名称が取れた)は、何故かR9は飛ばしながらR10、名前を変えてCX1CX2CX3CX4とモデルチェンジを繰り返し、現行モデルはR8から数えて6代目となるCX5である。

 

 さて、次期コンパクトとなると選択肢は多いけれど食指が動くものは少ないと云うのが現実である。それなりに上質ものと考えると「高級コンデジ」と云うジャンルがあるが、やたらに大きくて重たいもの(COOLPIX P7000PowerShot G12)は除外される。DSLRよりも高価なOLYMPUS XZ-1、単焦点レンズのGR DIGITAL III、冷蔵庫屋さんが作るカメラも当然のごとく除外されるから、「高級コンデジ」は全滅。今やDSLRとミラーレスの狭間で、絶滅危惧種と云っても良い「高級コンデジ」である。

 

 むしろ低価格のレンズ交換方式のミラーレス、例えばソニーのNEX-C3辺りがターゲットになりそうだが、このジャンルでは既にE-P2が郷秋<Gauche>のラインナップにあるから次期コンパクトには成り得ない。となると、「高級コンデジ」ではなく「上級コンデジ」と云うことになるだろうか。もちろんブランドも重要だから、冷蔵庫や洗濯機メーカーや時計屋さんは脱落、キヤノンやソニーも脱落となると、残るはやはりNikonRICOH。となるとCOOLPIX P300CX5しかない。なんだかはなから結論有りきみたいな話だが、やっぱりそう成らざるを得ないと云うのが現実なんだな。

 

図らずも、コンパクトタイプと呼ぶにはいささか大きく重たいけれど、特に男の手には程よい大きさと重さのカメラが最終候補に残ることになったがここから先の選択は、24mmから始まる明るいレンズを選ぶか、300mmまでの高倍率ズームを取るか。双方郷秋<Gauche>好みのシンプルなデザインだし、あらためて調べてみると実売価格もほとんど同じだ。実に難しい選択になりそうだぞ。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、記事とは何の関係もないけれど写真的には昨日掲載の、港の見える丘公園で「ベイブリッヂを眺める二人」の続きである。

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