唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
ふくしまは負けない
今日一日かけて二階を片付けた。本棚二つ、和箪笥一竿とサイドボートが倒れていた。和箪笥の前には畳一枚分程の大きさの、郷秋<Gauche>一人では押せても持ち上がらない程の座卓があったのだが、これが何故か1メートル程西に滑って、その後に箪笥が倒れたようで、座卓が無事であった引き換えに畳には大きな傷がついていた。そのおかげで箪笥にはたいした傷もなく無事であった。
ちょと寒くなってきたので、背中にあるガスストーブをつけた。
二本の本棚には親爺が買い集めた本がたくさん入っていたが、本棚一本分を残し、郷秋<Gauche>も子供の事に愛読した百科事典(子供の頃から辞典を読むのが好きだったんです(^^;)他、「日本文学全集」とか「現代の倫理」とか「時代小説全集」などを紐で括って資源ごみ回収の時に出せるようにした。親爺はその作業をあえて見ないようにしていたようで、玄関の三和土に積みあられ本を見てようやく「自分じゃ処分できないからな。ありがとう」と小さくつぶやいた。
家そのものには大きな被害はなかったが、襖や障子がきつくなっていたり、倒れたり落ちたりした家具や置物が傷付けた跡が床や壁のいるところにある。障子紙もあちらこちらで破れているが、どうやらこれも地震の揺れで建物全体が歪んだときに破れたようである。明日は一日障子貼りの郷秋<Gauche>である。
郷秋<Gauche>の実家で購読している「福島民報」の紙面である。20面ある紙面の内、10面が地震関連と云うか、原発関連の記事である。全国紙ではわずか・・・、と書いたところで震度1程度の地震。もはや全国紙ではわずかな記事にしかならないが、被災地福島の地元紙は連日こんな具合である。「ふくしまは負けない」のタイトルから福島県民の覚悟と心意気が伝わる。負けるな、福島!