「コンデジ」は何がいい? の、答え

 はるか西方より本四連絡橋を渡って手元にやって来た、郷秋<Gauche>の次なるメイン「コンパクトタイプデジタルカメラ」(しつこいようだが、郷秋<Gauche>はこう云う言い方は嫌いだが、世の中では『コンデジ』と呼ばれているタイプのカメラの事である)、RICOH(リコー)CX5である。 

 

 何だか「初めにリコー有りき」のような選択ではあったが、いまのところその選択に間違いはなかったと思っている(テーブルの上でしか撮っていないので、あれこれ撮ってみての評価ではないことは予めご承知いただきたい)。

 

 まずはカタログデータからの判断だが、今どき1000万画素と云う「低画素」が良い。画素数が多ければそれだけで高性能だと勘違いしている向きが多いが、イメージセンサー(撮像素子)の大きさが同じなら画素数が少ない方がノイズの発生が少なくヌケの良いクリアな絵になる。郷秋<Gauche>はニコンのD703000×2000=600万画素)で撮った写真を半切に伸ばしたことがあるが、まったく問題なかったと云えば1000万画素が十分以上の画素数であるのかをご理解いただけよう。

 

 操作性が良い。例えば露出補正。撮影モード時に親指で「ADJ/OKボタン」をワンプッシュすると露出補正設定状態となる。「ADJ/OKボタン」を上向きに1回プッシュすると+0.32回プッシュすると+0.7。ホワイトバランスも同様に「ADJ/OKボタン」をワンプッシュし、そのまま右向きにワンプッシュし、更に上下にプッシュすることで好みの光源を選択できる。カメラを知っているのではなく、写真を知っているからこそのUIUser Interface)である。

 

 価格が良い。これは店によって違うのは当然だが、ちなみに郷秋26,500円(送料サービス、クレジット決済)で購入した。価格.comを見ると23,797円からあるようだが、果たしてお勧めできる販売店かどうかはわからない。ちなみyodobashi.comでは33,441円(ポイント還元済み価格)である。26,500円のCX5、価格対性能比は抜群だと郷秋は思うぞ。

 

 良い点ばかりではない。下の写真で一緒に写っている同じくリコーGX200と比べるとえらく「ちゃっちい」のである。つまり、著しく質感が劣るのだ。まずは表皮の光沢が強いのがいけない。ピカッとした方が高級感があるかとリコーのデザイナーは勘違いしているのかも知れないが、GX200のようなマットな感じの方が間違いなく高級感がある(プラスチック素材の質(コスト)の問題かも知れないが)。また、外皮パネルが僅かではあるが波打って見えるなどは、コストダウンの見返りにしてもせっかくの「良い物感」を大いにスポイルする結果となっている。この辺りは反省と今後の改善に期待したい。

 

 

 面白くない。これは単に好みの問題だが、GX200にオプションの自動開閉式レンズキャップのような遊び心に欠け、いまひとつ愛着がわかない(ような感じがする)。ちなみにGX200にオプションの自動開閉式レンズキャップについてはこちらをご覧頂きたいのだが、ほらね、面白そうでしょう。この自動開閉式レンズキャップだけのためにGX200を買う価値があったけれど、さすがに古過ぎるから郷秋は(これから新品を買うことは)お勧めしない(って、だからこそ郷秋CX5を買ったのだから)。

 

 RシリーズからCXシリーズに変遷しても、リコーきって(唯一?)の売れ筋デジタルカメラとして2月と9月、半年に一度モデルチェンジを繰り返しているのが気に入らない。せっかくCX5を買っても4か月の後の9月にはCX6が出てCX5は旧型に成り下がってしまうのである。GR DIGITALGXシリーズ並みとは云わないが、せめて年に1度のモデルチェンジにしてくれれば愛着もわき、CXブランドの固定ファンもむしろ増えるのではないか。他メーカーへの追従ではなく差別化こそがリコーには必要なのではないかと、郷秋は思うぞ。

 

 新しいカメラを手にして、古いカメラの良さに気付くこともある。それはGX200のグリップ部に貼られているゴムの質感である。これはもう絶品である(GR DIGITALも同じだったと記憶している)。どのくらい良いかと云えば、Nikon(ニコン)D3は知らないが、少なくともD300のグリップラバーと同等であると云っても褒め過ぎではない。

 

 何分にもいろんな被写体をいろんなシチュエーションで撮った結果のものではないので、特に画質等については定かでない部分が多いけれど、以上、郷秋の新しいメイン「コンパクトタイプデジタルカメラ」、リコーCX5に対するファーストインプレッションである。

 

 

 なお、この記事をご覧になられてCX5を購入された方がCX5に満足されなかったからと云って、郷秋がなんらその責を負うものではないことをここに明記しておきます。このblogはあくまでも郷秋の勝手気ままな(更に云えば、実に無責任な、独断と偏見に満ちた)独り言であることを前提にご判断ください。

 

 なお、「リコーのGX200CX5を両方持っていてどうするの?」と云う突っ込みもあろうかと思います。そういう突っ込みを入れたい方(以外の方)には(も)、GX200(元箱他付属品すべて有、件の「自動開閉式レンズキャップ」付、スペアバッテリー1本付、EVF無し)をお譲りしても良いと考えておりますので、ご希望の方はどうぞお気軽にご連絡を(^^)

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