崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日本文化論の感想

2015年08月01日 05時36分53秒 | 旅行
ある医師と歩きながら真夏とは言ってもそれほど暑くないと言ったがフィードバックがない。わが家は海辺の高層マンションであることが自慢話のようになってしまったことが気になっている。それほど暑さを感じないことは高齢者の身体的な状況であることに気が付いた。愛犬ミミをみると暑く感ずる。真夏に毛皮を着たと考えるとどれほど暑いか想像できる。しかし犬や猫などは暑さにも強い。高齢者は暑さに強くなったのであろう。暑さがないと農作物が熟成しないのでもう少し辛抱しよう。
 昨日日本文化論の講義の最後の時間にまず私から楽しかったと感想を言い、一人一人に感想を求めた。
 初めはこのクラスでたった一人だけの日本人としてプレッシャーもあったが、スムースに楽しく話ができた。『菊と刀』はこの授業を受ける以前からその存在は知っていたが、この授業を通して改めて見直した際、日本文化を一つ分かりやすく象徴するものであると感じた(竹田)。崔先生の苦労した留学生時代の話などを入れながら、対話式の授業に最初は抵抗があったが(リメイヨウ)、この大学ではこの講義だけであり、モンゴルと比較して考える良い時間であった。日本は戦争もしたがよく経済発展した(トルバト)。日本人の真面目さが人間関係の「和」、喧嘩をしないこと、経済成長などには肯定的であるが上司へ服従、政治家の覇権主義が許される短点がある(チェヨンシク)。真面目さの両面がある(オウリツイ)。細かさがあり、和を尊重し平和的でありながらいざという時に好戦的なモードに変わる(チェヨンシク、チェハラム)。戦争史のことは敏感な問題、他人の痛みに気を付けることも学んだ。日本人が長生きすることは生で食べることと発酵食品など食生活(リュショウ)、レジのスピードが遅い、物真似がうまい。すっぱいものが好きな日本人(チェハラム)、日本文化は模倣文化である(コミングク)。日本文化も固有なものではなく国際的な交流によって形成されたもの(パクヘジュン)。
 
 *韓国で高校までの教育では「日本は悪い」と学んだがそれは可笑しい教育であることがわかった。その分私はこの講義で変わった(キンソンゴン)。
 *韓国人が太極旗に日本人が日の丸に敬礼すること、慰安婦、沖縄米軍など客観的に見ることで理解できる(イミンフム)
 *先生の講義を受けて面白く良かった。私はこの講義によって大きく変わったことがある。それが大切である。私は暗く人とのコミュニケーションもしなかったがこの講義で先生のユーモアやクラスメートとの対話を聞くたびに人と話すようになり明るくなったのである。日本の生活風習、戦争史、日中韓関係などを理解することもできた。(カクセイブン)

 以上学生の了承を得て公開する。