崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「火花」

2015年08月18日 04時56分56秒 | 旅行
ショッピングに行ってある印刷社の社長と偶然久しぶりに出合った。挨拶は最近文字印刷物が少なくなったことに触れ、大変なことだと話を交わした。シャットダウンの商店街を通るといつも気が萎む感がある。最近そんな中に新しくオープンしたCAFEという店が目立つ。洒落たガラスばりのコーヒーショップは常に満員、外側で待つ客もいるほど盛業している。中には新しいアイディアで盛業するところも多い。本が売れないという世間話の中で爆発的に売れる本がある。又吉直樹氏の本がその例である。受賞作の「火花」を読んでいる。辞書にもないような大阪弁で綴られていて私には負担のある小説ではあるが売れるような書き方を知るための猛暑中の勉強用の読書である。
 私は今多くの作業を前にしている。コンピューターには日本語の出版の原稿と合わせ3,4の原稿を並行して作業中である。韓国の出版社から私の著作集2種の原稿が届いた。真鍋祐子氏の韓国語翻訳書の推薦文を含め全体の校正チェック、総監修の「絵はがき」シリーズ文のチェック作業、青野正明氏の著書『帝国神道の形成』と松田利彦氏の著書『東亜連盟運動と朝鮮・朝鮮人』舘野訳『韓国出版発展史』もいただいて読んでいており感謝と生き甲斐の嬉しさを感じている。時間の流れが早い。夏が早く流れる。気力も廃れ流れるのではないかと少し気になるところもある。