崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「two Korea」

2015年08月22日 05時23分17秒 | 旅行
北朝鮮軍が休戦線南に地雷を設置し、それが爆発。韓国側が拡声機で(北朝鮮を非難する)宣伝放送をしたことに北朝鮮が怒り発砲、韓国軍の反撃が起きたというニュースが流れている。前線部隊が準戦時態勢に入ったと両側が報じた。金正恩氏が準戦時態勢をとるよう命令したという。それについて韓国の朴槿恵大統領は北朝鮮への警戒態勢を維持し、挑発行為があったら対抗措置をとるよう指示したという。そこに近いところを生まれ故郷としている私にはショッキングなニュースである。私は軍人時代に北朝鮮の宣伝放送を聞いたことがある。悪口の言い放題であると感じで、失望したことがある。それは正規の放送でも「血の海」などと言っている周知のようなものである。拡声機での(北朝鮮を非難する)宣伝放送をやめなければ軍事行動を開始するとし、北朝鮮軍が軍事境界線の韓国側に砲撃し、韓国側も応戦した。北側は「(韓国が)ありもしない北の砲弾発射事件を作り上げた」と関与を否定している。韓国側の住民たちは北朝鮮の砲声を聞いていないとの報道もある。
 このニュースをCNNやBBCなどでは二つの国two Koreaの軍事行動を繰り返し報道している。私の歴史認識としては植民地史と戦後南北分断史に関しては恥と思う。連合国から38度線が引かれても統合してひとつの国家を作れたと思われるが韓国・朝鮮の指導者によってそれができなかったことである。今でも統一は可能になっている。金大中大統領によってその可能性が見えたが、朴氏政権によってまた南北対置になっていることはとても残念である。分断の恥はさておき、反日問題で日韓の平和な関係を壊している。韓国よ、今「反日」云々する時ではない。中国の大国化、韓国の分断は対照的であり、恥ずかしい。敵対主義と平和主義の対立も目立つ。多くの日本人が韓国語を学んでおり嬉しいが、その拡声機での(北朝鮮を非難する)宣伝放送(写真)の韓国語は聞かせたくない。在日の標語one Korea、敵対から友好へ努力すべきである。