崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

長い寸劇

2015年08月25日 05時30分53秒 | 旅行
 昨日国会審議で共産党の山下議員が安倍総理の戦後70年談話について主語がなく、総理自らの言葉として語られていないと繰り返し説明を求め、非難した。主語がない云々はそのまま韓国や中国へ伝わっている。皮肉なことに、日本の左翼の意見が韓国や中国の右翼に利用されるパラダイムが定着していると感ずる。新聞も日本の左翼新聞の報道が韓国や中国で右翼新聞の報道によって日本に戻ってくるのである。日本の与野党が、東アジアの与野党のようにみえる。
 朝鮮半島の南北の緊張関係が収まった。全面戦争「血の海」などの緊張感は終わった。長い寸劇のようなものであった。韓国は謝罪(謝過)を強く求め、抑止力が効いたといえる。偶発の挑発、戦争にいたらず終わったのは本当によかった。これを契機に、本当の統一への長い劇(?)が見たい。結果的には韓国は北に「謝罪」を強く求め「遺憾」を獲得することができた。「北側は最近軍事分界線の南側の地域で発生した地雷爆発で南側軍人たちが負傷されたことに遺憾である(북측은 최근 군사분계선 DMZ 남측 지역에서 발생한 지뢰폭발로 남측 군인들이 부상을 당한 것에 대해 유감을 표명했다)」と合意した。「地雷爆発」の「主語がない」。北朝鮮が地雷を設置したかには言及されていない。ただ名目、面子文化の茶番劇であった。