崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「朝鮮人女子挺身隊」

2015年08月03日 04時16分50秒 | 旅行
今、早朝の4時代「ラジオ深夜便」で戦後70周年の放送を聞いている。テレビの番組にも70、70が多く、安保法案と合わせて異様な雰囲気、静かに反省する雰囲気とは違った謝罪をめぐる口論で戦争を煽るプロパガンダ性さえを感じている。広島に住んだときは年中被曝の話で聞きあきた感じだったが、8月は全国的にその話になろう。下関に住み『朝鮮人慰安婦と日本人』の著者である当時、大日本労務報告会の吉田清治が下関警察の佐々木刑事らと一緒に大坪当たりで1944年朝鮮人女性を100人募集したという記述についてに調べたいと思っていた。中国海南島へ慰安婦100人募集の命令を受けて、対馬の軍病院の雑役員として前渡し金20円、月給30円をもらう「朝鮮人女子挺身隊」として募集したが、111人が応募、年齢や健診などで落とし、100人、募集人数に合わせて出発させたという内容である。
 先日原田環先生からそれを検証してみないかと提案があった。励みになって昨日その中心地に建っている在日韓国教会に出席しておられ、古くから大坪辺に住んでいる高齢者の男女に慰安婦か挺身隊の募集について話を聞いた。老婦人は終戦直後の1945年9月に17歳で(韓国蔚山出身、現在87歳)下関に来て以来ずっと住んでいるが一切その話は聞いたことがないという。ただ小倉の崔昌華牧師が教会に来た時にその話をしたのでその時、初めて知り、メディアの報道などを通して知っているだけであるという。崔牧師は吉田氏の本の内容を語ったのだろうか。1953年から他地から18歳の時に下関に移り住んでいる男性は噂話にもそんな話は聞いたことはまったくないという。大坪辺から100人も募集したと言う事は記憶の忘却か沈黙か、噂にもならなかったのか、無実の話なのか。本気で調べたくなった。読者の方々に、これに関する情報を寄せてくださるよう願いたい。