崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

新年鼎談

2016年01月07日 05時06分19秒 | 旅行
昨日恒例の大学の始業式と新年会があった。まず櫛田学長から大学の5年間の長期計画が発表された。大学の国際化について日本から外国への留学数が相対的に少ない。韓国ではアメリカへの留学数が6万強に対して日本は2万弱であり、人口比例が対照的である。日本が戦前広くアジアを侵略したエネルギーはどこに行ったのだろうか。自制であろうか。続いて新年会の乾杯の音頭は大学教育担当理事の金田晉教授によるもので学長の国際化とつなげて将来日本も外国人と一緒に多文化人口構造の中で生活するようになるだろう。1989年ベルリンの壁が壊れて冷戦構造が終わったようであるが、戦争状況が平時であり、平和は創設しなければならないと語り、積極的平和を願い祝杯を挙げた。
 その直後二人は私の研究室に来られ3人の新年鼎談のように楽しい放談の時間になった。二人の対談より鼎談のような3人の話題は多く、楽しい。その場合二人が対談のように語りあい、一人は聞き手のようにフィードバックをするようになる。3人ともに語り欲が強い場合は声も大きくなる。それをおばちゃんたちの雑談、韓国語のスダである。われわれ3人の時は私か学長が聞くほうでありコメントや反応をする。昨日の鼎談では金田先生が主導し、「花燃ゆ」「アサが来た」が話題になった。それには私が積極的に聞き手となり盛り上がった。学長は静かに反応をしておられた。鼎談とはもともと釜を3本の脚でバランスをとって支えたことが語源であるが、話者の構成によっては不均衡になることもある。