崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

リズムが毀される

2016年01月03日 06時39分42秒 | 旅行
大晦日と正月を挟んだ長い休日が続いている。正月を二重にしている中国文化圏ではどうなるのだろう。新正月(陽暦)と旧正月、両方を休日としている。労働から解放されて休む、遊ぶ楽しい時期である。年の始まりの節目という年中のリズムである。しかし同時に日常のリズムが毀される。正規放送が少なく、特にニュースとドラマなどの番組で時間を意識しながら暮らす人はリズムが崩れるかもしれない。
 先日本欄で韓国では少なくとも私の世代では旧正月に反して「新正」には近代化と国際化という意識があったと書いたが、それについて韓国から数人の反応があった。韓国の知識人の中では新正を祝う新しい動きがあるという内容である。その中で私信であるメールではあるが敢えて紹介したい。昨日韓国を研究する文化人類学者の秀村研二氏から私の友人の故禹宗虎社長の奥さんからのメールが転送されてきた。私が1980年代に秀村氏を友人の故人宅に下宿(同居)するように紹介し、いまだに家族ぐるみで付き合っている。その家で故人の祭祀(茶礼)を新正で行ったという知らせである。 (写真は正月を飾った花を手直したもの)