崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

生き残ったことに感謝

2016年01月04日 05時32分02秒 | 旅行
日本では1月に成人式が多く行われる。成人年齢は近代法律で20歳と定まっていたが、18歳に下げた。韓国では伝統的に冠礼、日本では江戸時代の元服では成人年齢が正確ではなかったが15歳前後であった。明治時代に法律によって20歳と定め、それが全植民地に普及、実施されてきた。成熟度の変化と犯罪に対応するためにも18歳に下げたのである。しかし現在世界的には成人年齢が14歳~20歳の間と多様である。成人年齢は社会と時代によって異なっているのである。
 慰安婦の年齢が13-14歳の少女だといわれて未成年であることを強調する人がいる。オーストラリア在住の韓国出身の社会学者Sejin Pak氏のFBへの投稿がある(上の図表参考)。彼は朴裕河氏の20-21歳,少女ではない成人だという説を検討して、平均的な慰安婦とは18才であり、少女というより「若い成人」と結論付けた。客観的な分析による文として参考にしてもよいと思う。しかし「13-4歳の少女を大量的に強制連行して性奴隷」言説を壊すことは難しいだろう。私は戦時を平和時に裁くことには疑問を持っている。もう一つの戦争を起こしうるからである。私は戦死せざるを得なかった命を考えると、とにかく生き残ったことに感謝すべきだと思っている。人権より命が大切である。