崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「2016年、新年あけましておめでとうございます」

2016年01月01日 05時24分38秒 | 旅行
写真は昔の教え子、沖縄名桜大の許点淑准教授から送られてきた新年祝いの花である。また大晦日、山口、沖縄、韓国(釜山)、中国(大連)から教え子たちと祝いの通話をした。昨夜は中国からの二人の留学生院生を招待し、家内の手料理でご馳走した。彼らを迎えるために模様替えと掃除の最中韓国から新著の、東京から寄稿文の校正紙が届いた。新年休暇中のお仕事をいただいて嬉しい。上野弘子教授が代表とする科研による台湾調査に参加できなかったがグループのメンバーたちからの結果を知らせる文が届きうれしい。文中には私の回復を祈ってくれた方々もおられ、私は恐縮と、参加できなかった残念な気分で旧年を送った。日本の大晦日に現れる秋田のなまはげは中国起源の邪気を払う儺戯のようであり、韓国でも宮中や民間でいろいろな行事が行われた記録や民俗がある。またNHK紅白歌合戦も恒例なった新しい文化である。それを見て、門司港の花火をみてベッドに入り新年を迎えた。
 「2016年、新年あけましておめでとうございます」。
 昨夜は中国の正月民俗が話題になったが陰暦で正月を祝う。まず二人は日本の大晦日は静か、中国では爆竹音がうるさいが、正月の雰囲気を高調させる。北部ではおせち料理としては餃子、南部では餅である。餅文化が日本の稲作文化とつながる。日本の正月が韓国ではほぼ無感覚の平日に近い日となっているのは非常に対照的である。日本の陽暦、韓国の陰暦の年中行事の差である。韓国でも私の世代は陽暦の正月は新正つまり近代化意識をもち、陰暦の旧正は伝統的という区別意識、あるいは混在していた。最近韓国は伝統へ、中国文化へ復帰した。日韓のカレンダーは大きく異なっており、一致するのは日曜日の休日だけといえる。