崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

健康診断

2013年10月17日 05時16分10秒 | エッセイ
今週末の「大学祭」の期間中に東亜大学東アジア文化研究所で劇作家赤江瀑氏一周忌記念展示会を行う。画伯の川野裕一郎教授によって工夫されて分かりやすく展示されている(写真川野による)。赤江氏著の単行本、文庫本の小説50冊他、20個ほどの書、10個の写真、遺品などを公開することになり、展示中には川野教授の解説や赤江氏の生前の貴重なインタビュー映像も放映予定である。市民に公開して文化意識を高めようとしている。多くの方の来館をお待ちしている。
 昨日集団健康診断をうけた。数か所を順番待ちしながら終るまで1時間ほど掛った。胴と心電図の検査のところでは屏風の裏で女性看護師から「へそまで出して」「胸を出だして」といわれ、その通りにした。プライバシーが意識されず健康と命を大切にすると考える時間でもあった。屏風を囲んでその裏側で診察を行い、その外側で待っている風景が葬礼の一つのように見えて滑稽だった。死体を屏風で隠して外側で参りをする韓国での風景のようであったからであった。屏風を背景にして祝い、囲んで参るという嬉悲の両面がある。「死生」は表裏であり、それを考える時間でもあった。