崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

最先端技術

2013年10月10日 04時24分41秒 | エッセイ
 十年近くなったテレビの画像に黒線が出ており、故障かそろそろ寿命かと思われ、新しく買おうとしている。同僚たちと話をしている内に最先端の4Kテレビが話題になった。今は値段が高いからしばらく待ってから買うと得だよという話もあった。それには私は賛同しなかった。なぜならそれは新しいものが出て、普及率が高く、新聞広告などで一般的に安くなってから買うことにはあまり関心がないからである。それはさらに新しいものが出るまで待って買うということであり、結果的に買わないことにつながる論法であり、時代に遅れる発想と思う。先端技術への嗜好は常に値段が高く、付帯器機との対応などに戸惑うこと多いかもしれない。しかし新しいものの新鮮さ、使い方の変化、科学技術の発展さを感じさせられて楽しい。
 最新の物の値段が高いのは問題である。それは贅沢な洒落た気持ちに繋がる。私がベルトを100円ショップで買ったことを知っている同僚は私から贅沢な買い物向けの話が出て異様な表情をした。そこで私は語った。人は贅沢と質素、最先端と後発、先進と後進、贅沢と質素の極端な対立的な要素を含む生き方をているのであると。そしてそれらの生き方を三つのタイプに分けられると付け加えた。

A型は節約と質素な生活で一生贅沢もせず狭い世界で楽しみを見つけて生きる。
B型は贅沢なことばかり求める生活で表向きは華やかであるが、実は常に貧困な気分で暮らしている。
C型は常に質素な、節約した生活ではあるが時には贅沢も楽しんで生きる。

 誰でもそうだと思うが、私はC型を理想型としている。