崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

鼎談

2010年08月29日 05時31分16秒 | エッセイ
 朴さんから借りた「兄弟の川」と「ソウル1945」の映像、120時間弱を返すことなどを名目に北九州居住の大久保裕文と朴仙容の両氏をホテルのレストランで昼食に招待した。テーブルは基本的に4人席であるが、3人で座った。世界的に4人席が一般的である。おそらく二カップルを想定したものであろう。われら3人は日本、韓国、在日の国際性を常に持っていて面白く話が広がっている。二人で対談式で話題が提供されて一人のフィードバックによって広がる鼎談になる。鼎とは釜の3本足をさし、そこから鼎談になったのだ。
 終わって朴さんの韓国食料店によった。コチュジャン、キムチなどをいただいた。韓国人のインシン(人心)である。在日2世であっても、インシンは残っている。彼らの暖かい思いやりには感心するところが多い。彼らは帰路に私の自叙伝作成、私の研究活動へのサポート、東亜大学を拠点とした交流拠点の展開の可能性、などを話をしたという。感謝である。
 写真は大久保氏が撮って送ってくれた。朴さんの奥さんが経営する唐戸のお店、「海龍」である。