崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

猛暑

2010年08月19日 04時12分01秒 | エッセイ
 立秋が過ぎても厳しい暑さが続いている。熱中症で病院に搬送される人も多い。特に高齢者が犠牲になるという。しかし私は海辺に住んでいて海からの風に頼って冷房をつけず文章を書いている。
 留学生時代の暑さを思い出す。東京の世田谷区梅が丘のトタン屋根の二階の4畳半の部屋は50度近くになる。冷房はなく、自分で工作して作った扇風機では熱帯夜が特に苦しかった。昼は冷房のある公民館などを利用して読書会をした。
 東大に留学した元東国大学校教授の金泰俊氏と北海道へ旅に出た。函館駅でベンチでは寒くて辛かった。日本といっても涼しい所もある。日本の冬に赤道のインドネシアで暑さも経験した。今世界の天気概要をみるとヨーロッパは20度代である。
 我が家の愛犬ミミは玄関先の涼しい所で楽なポーズで寝ている。韓国語のことわざで幸せな人を「5,6月(旧暦)の犬のような運」だという。韓国ではミミのように苦労せず楽に過ごすことが人のし幸せということだろう。こんな暑い夏には少し怠けるのが心身ともに良いかもしれない。