崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

国際新聞の金賛錫記者からインタビューを受けた

2010年08月11日 05時38分26秒 | エッセイ
 韓国釜山の国際新聞の金賛錫記者から日韓合併100周年に関するインタビューを受けた(写真の左端が金記者)。100年の間の歴史より未来的ことに関心があるという。意外なことである。つまり植民地や戦争の悲惨さにポイントを置くというよりそこから未来への展望といおうか、新しい日韓関係の定立への意見を求められた。
 世界の被植民地国家の中で植民地への反感がとても強いのが韓国と前提にしてアフリカや東南アジアのイギリス植民地であった諸国では植民地の負の遺産を効果的に利用し、当時の人物を記念するなど肯定的に評価する。韓国は反日感情があまりにも強く日韓関係が妨げられてきた。日本はアジアに加害した国家でありながら被爆を以って被害国家として変身している。国家間の政策をはるかに越えて民間からの文化を共有する偉大な世紀を迎えている。それは韓流であり、日流である。未来は明るいと展望した。
 帰宅してソウルのSBSテレビと東京の東洋経済日報から電話インタビューを受けた。ソウルのテレビには注意しながら話をした。以前悪意のある編集に傷つけられたことがあるからである。東洋経済日報からは私が従兄弟が私の兄として養子になっていた家族状況、そして戦後の日本文化の残滓に関することであった。今日は台風の影響の中、集中講義がある。