崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「日本は寒い国」

2009年01月28日 05時44分05秒 | エッセイ
 昨日中国から金君家族が突然研究室に訪ねて来た。金君は広島大学で長い間留学して博士号をとって清華大学に赴任して中国へ帰国した人である。夫婦の間には日本生まれの一人娘がいて小学校に入ったばかりだという。昨日その娘に日本と中国を比較して質問してみた。彼女は一言で「日本は寒い国」という。それは韓国人や中国人が一般的にいう言葉でもある。外の気温は中国や韓国が低く相当寒いのだが室内温度は日本が寒いということになる。それほど気温が低くないので暖房が徹底しないからである。私は早朝、起きても部屋が暖かくなるまで布団を被ってコンピューターの前に座っている。冬は常に寒さを感ずる。
 温かさにも文化的な差がある。韓国人は風邪などの病気では熱いオンドルで汗を出して治そうとする。頭などを冷やそうとはしなかった。その温かさとは熱いオンドルで体を温めるのだ。それはストーブなどによる熱風によるものではない。外国人からは日本人の寒そうな生活が人情も冷えているようにみえるのかもしれない。