崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「人は人を作れない」

2009年01月16日 05時38分09秒 | エッセイ
母になった女学生が生後2か月の女の赤ちゃんを連れてきた。早速その子の頭に手をのせて、母の希望する「先生(私)のように…」を「先生以上に…」勉強するよう祈ってあげた。私はまるで牧師や新宗教の指導者、否、シャーマンになった気持ちであった。実際私はシャーマンに祈ってもらって成長したので自分自身の祈りが効果があると正直に信じている。私が心から祈った人が良くなっていくのをみてそう信じている。なぜか自分でも不思議に思っている。
 母になった学生に「この子は誰が作ったか」と突飛な質問をした。セクハラのような言葉に彼女は戸惑っている表情をした。「神様から授けられた」ことをメッセージとして、「人は人を作れない」ことを認識するようにとも伝えた。「母は愛情をもって強くなれ」とか、「母が子供のために犠牲になるのではなく自分自身も発展成熟するように」、等々注文や祈りが交差する時間であった。韓国人でアメリカに留学し、子供を負んぶして立ってタイプを打ちながら勉強してイェール大学で博士号を取得し、その大学の教授になり、息子がその大学を出てアメリカ国務次官をしているDr. Chun Heisungが母親賞を受賞した例も挙げて説教のように語った。