崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

スピーチ・演説

2009年01月23日 07時07分11秒 | エッセイ
 オバマ大統領の演説やスピーチの人気が話題になっている。私は卒業を前にしている学生たちに話術を講義した。私も師範学部で教師になるためにスピーチ論を受講したことがある。当時アメリカで学んできた先生の講義の新鮮さを未だに覚えている。最初に聞く術を学んだ。つまり表情などのフィードバックで話し手に影響を与える方法であった。この方法は後に文化人類学でインタビューに役に立った。またレジュメを作り、メモを持って相手を説得するために3分スピーチを繰り返し練習した。その理論を十分にこなせるようになったわけではないが、教職者とか特に政治家になるにはスピーチ論は役に立つと思っている。今度オバマ大統領の演説を聞きながらアメリカ社会はスピーチ論を一般化していると感じた。日本ではこのスピーチ論などという言葉も聞いたことがないほど重要視されていない。オバマ大統領の影響で日本でもスピーチの重要さを認識するようになったことは歓迎すべきである。