崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

画像分析

2009年01月04日 06時13分56秒 | エッセイ
2005年12月1日から三日間フランスパリで開かれた世界の日本研究シンポ(代表法政大学星野教授)の英文の論文集が届いた。3年間10回以上校正などを行い、特に名前の表記だけでも煩わしいくらいだった。私の旅券の英文苗字の表記はチェChieになっているが、Ch'oe, Choi, Saiなども使われており、最後には編集者と相談してChoiにした。長い出版過程を経て立派な本になっており、そこに拙文も掲載されていて嬉しい。私は反日思想の中で、敵対意識から日本研究へ転換していく状況について論じた。
 この本には日本人の他にも世界の権威者の論文が掲載されているが、特にフランス国立研究センターの二人の論文が面白い。キブス氏は日本の浮世絵の裸婦と西洋のヌードとの画像分析をしている。ブーシュ氏は日本の漫画を文化商品としてフランスへ流入している状況を分析している。
 この本は全般的に資料の集め方や分析方法に学ぶところが多い。参考までに連絡先の電話番号03ー3264-9682を書いておく。