崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

韓国から飛んできた風船

2009年01月10日 06時46分13秒 | エッセイ
 韓国から飛んできた風船をここ下関小月の清末小学校の4年生たちが拾ったという知らせを毎日新聞社の方から聞いたので会ってみた。韓国釜山の山岳会のメンバーが1月1日に山頂で100個を飛ばしたものが200キロ、玄海灘を越えてきたものである。「拾った人が幸せになるように」という祈りを込めた内容である。この風船に書かれたハングルを直訳してあげると二人の女子小学生は嬉しそうに、韓国に行ってみたいとにこにこした。彼女の母親は韓国ドラマが好きなのでなんと幸せな風船だろうかと言った。
 私は韓国側から風船が飛んできたということを聞いて、北朝鮮に向けたものではないかと思ったので期待が外れて関心が薄れたが、彼女らが嬉そうに話をするので嬉しく、心を動かされた。同行した毎日新聞の新里記者も面白く思って記事として扱ってみたいということで、インタビューを続けた。無特定の人へのメッセージが届く隣国間の交流がますます頻繁になることを祈る。これを書いている途中、毎日新聞の朝刊を開けたら詳しい記事が写真共に報じられている。