崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

模様替えの制約

2009年01月18日 07時49分46秒 | エッセイ
 私は家の中を模様替えすることが半趣味だと本欄で書いたことがあり、それは今だに続いている。昨日も風邪を引いていてしんどかったけどがんばって行った。しかしその制約があるのに気がついた。それを家内にクィズのように質問したら体力、気力がなくなった、スペースの制限があるなどの答えが返ってきた。実は長く内緒にしていることがある。収納棚を本棚に変更することも考えたがやめた。私がいなくなって多くの本が無用になってからの家内の生活にまで影響したくはないからである。なぜか私が先に死ぬことを前提にしている。かなり前から順番などないのに心にそう決めている。
 死後のこの世にも関心がある。まず自分の研究や生活を人が記憶することを希望する。また愛情があふれる社会になってほしい。自分が死んだらこの世は何もないという合理的な考え方は社会を悪くする。戦前、戦後の研究や引上げの話を読みながら彼らがこの世を去ってもこの世に生きたことを私は大切にしている。