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芭蕉の俳諧:猿蓑(15)

■旧暦6月25日、土曜日、、敗戦忌

(写真)夏休み

朝、千葉大の木陰で、太極拳を行う。かなり気分いい。サイバー9章校正終了。気が向いたので、夕食を作る。ペペロンチーニ。好物である。



デイヴィッド・G・ラヌーによる一茶の英訳

the pine saplings
looking pretty...
a scarecrow

matsu nae no utsukushiku naru kagashi kana

松苗のうつくしくなるかがし哉

by Issa, 1806




這出よかひ屋が下の蟾の聲
   芭蕉

五月雨に家ふり捨てなめくじり
   凡兆

髪剃や一夜に錆びて五月雨
   凡兆


■かひ屋は蚕を飼う部屋。日の道は太陽の通りゆく道。蟾の句、人間の活動と蟾の声の対比がユーモラスで惹かれた。凡兆の句。なめくじを詩にしてしまう俳諧の偉大さ。髪剃の句。取り合わせが近い、あるいは因果関係が透けて見えると思うが、その意味で、近代的と言えるのかもしれない。感覚の鋭さにはびっくりする。近代の短編小説のような趣を感じた。



Sound and Vision

鬼束ちひろは、カバーも歌っているが、これはかなりいいのではないだろうか。

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