「ロームシアター京都」で歌舞伎を観る

2017年11月12日 01時56分28秒 | 京都
6日(月)は岡崎の「ロームシアター京都」で「ANAチャリティー大歌舞伎」を観てきました。


行きは市バスの「岡崎ループ」に遅ればせながら初めて乗車しました。
岡崎地域の回遊を目的として2015年9月に新設された系統ですが、当初は三条京阪発着のため知名度がイマイチ上がらず。四条通に乗り入れようにも2車線化による定時性の確保が懸念され、市電を模したデザインの専用車はいつ見てもガラガラの状態でした。
交通局もこれではさすがにマズいと思ったのか、今春のダイヤ改正からはようやく四条河原町への乗り入れが叶い、阪急電車や市バス各系統と結ばれたこと、観光シーズンにも入ったことでこの日は立ち客も出ていました。

さて、「ロームシアター京都」の前身は、前川國男設計の京都会館(1960年築)。
老朽化に伴い改修工事とネーミングライツによる改称が実施され、昨年1月に「ロームシアター」として再出発を果たしました。私は小中学生のときに行事で何度か訪れた覚えがありますが、リニューアル後の鑑賞は初めて。
現在、四条南座が耐震性の問題から改修・休館中のため、京都市内での歌舞伎上演は歌舞練場(先斗町)や春秋座(京都造形芸大)、そしてここロームシアターなど、会場変更を余儀なくされています。

この日の演目は「義経千本桜(鮨屋の段)」と「釣女」のニ本。


2階席からの観覧となりました。
演目自体は非常に楽しいものでしたが……花道が無いので、1階客席後方から中村獅童が出てきたのが当初分かりづらく(2階からだと真下を覗き込むかたちになる)、客席が4階まで設けられているので、役者さんによってはやや声が通りにくいという点が目立ちました。
いずれもホールの構造上の問題で、たとえばオーケストラ等の場合は迫力があるのだと思いますが、やはり歌舞伎だと南座に勝るところはないな、というのが正直なところ。12月から始まる顔見世(2013年に初めて観たときの記事はこちら)もロームシアターでの開催となるようですが、早く本来の場所での公演が復活してほしいものです。

ところで、「義経千本桜」の舞台は大和国・下市村。


(写真は吉野駅)
近鉄吉野線の沿線で、モデルとなった鮨屋さんは今でもあるようです。
「黒塚」の安達ケ原然り、その舞台を一度でも通過したことがあると、観るときのイメージもより膨らみますね。


そして、吉野線と言えばやはり「青の交響曲」。
再度の乗車をと思い時々チェックしているのですが、なかなか空きが出ません(今年2月に乗車した際の記事はこちら)。いまは紅葉シーズン真っ只中ですから、また閑散期を狙ってみましょうか……。

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