西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
本ブログ記事の無断転載および無断引用をお断りします。
 

『翻訳家たちの挑戦』 水声社 2019

2020年07月01日 | 出版

翻訳家たちの挑戦
日仏交流から世界文学へ
澤田直・坂井セシル(編)

判型:四六判上製
頁数:305頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0428-3 C0098

〈翻訳家は裏切り者〉ではない。決して裏切らないために翻訳するのである。
〈世界文学〉を支える翻訳とはいかにして行われるのか――古典、詩歌、小説、思想、映画、そして創作にいたるまで、ある言語が別の言語と通いあう道なき道を模索し、苦闘の末に言葉を見出した翻訳家たちの冒険の記録!

目次
序 翻訳という幸福の瞬間  澤田直

Ⅰ 翻訳史から見える展望
『フランス語翻訳史』を書くということ――企画、方法、展望をめぐって  

ベルナール・バヌン

Ⅱ 作家と翻訳
文法のすれちがいと語りの声  多和田葉子
無名の手に身を委ねること   堀江敏幸

Ⅲ 初訳、再訳、新訳(古典、娯楽小説)
新訳の必要性――ラブレーの場合  宮下志朗
西鶴の文体を翻訳する  ダニエル・ストリューヴ
欄外文学を翻訳する――正岡子規の『病牀六尺』  エマニュエル・ロズラン
二流文学、二流翻訳、二流読者?――娯楽小説の場合  

アンヌ・バヤール゠坂井
『オペラ座の怪人』の面白さ――エンタテインメント小説の翻訳  平岡敦
プルースト邦訳の可能性  吉川一義

インタールード
出産/Naissance d’ours blancs/白熊の  多和田葉子/坂井セシル

Ⅳ 翻訳という経験と試練(思想、映画、詩)
開く、閉じる――文学と哲学を翻訳する際の差異について  澤田直
映像のような言葉――可視化された字幕のために  マチュー・カペル
翻訳における他性の痕跡としての発話行為  ジャック・レヴィ
大岡信と谷川俊太郎の詩にみる言葉遊び――翻訳家の挑戦 ドミニック・パルメ 

韻文口語訳の音楽――ランボー「陶酔の船」Le Bateau ivreを例に 中地義和

Ⅴ 世界文学と翻訳、残るものとその可能性
「世界文学」と「日本近代文学」  水村美苗
翻訳という名の希望  野崎歓

あとがき  坂井セシル


編者/執筆者/訳者について

http://www.suiseisha.net/blog/?p=11155

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« L’agrégation de lettres mod... | トップ | Il ne s'agit pas tant de vo... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

出版」カテゴリの最新記事