西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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『プルーストと過ごす夏』アントワーヌ・コンパニョン (著), ジュリア・クリステヴァ (著),他(著), 國分 俊宏 (翻訳)

2017年02月23日 | 覚え書き






アントワーヌ・コンパニョン (著), ジュリア・クリステヴァ (著), 他 (著)『プルーストと過ごす夏』
國分 俊宏 (翻訳)

光文社 (2017/2/16)

20世紀文学の最高峰と言われる、プルースト「失われた時を求めて」。
その魅力を現代フランスを代表するプルースト研究者、作家などが、それぞれの視点からわかりやすく語った、プルースト入門の決定版。

本書に登場する八人は、いずれもプルーストの熱心な読者であり、プルーストに関する本を書いたり、映像作品を制作したりしている練達の読み手・書き手ばかりだ。その八人が、一般の読者に向けてわかりやすい語り口で、『失われた時を求めて』という小説の主題や魅力、読みどころを語っている。本書は、すでにこの長い長い小説を読破したという方はもちろん、現在読んでいる最中の方、あるいはこれから挑戦しようと思っている方にとって、格好の道案内、入門書となるだろう。 ─「訳者あとがき」より

浅野素女氏による本書の紹介
http://globe.asahi.com/bestseller/2014081400020.html

レーモン・ルーセル著『抄訳アフリカの印象』國分俊宏訳
坂口恭平さんの絵で読む「抄訳 アフリカの印象(レーモン・ルーセル)」が新訳で登場!!!
『アフリカの印象』は既に膨大な岡谷公二先生の翻訳がある(白水社; 新装復刊版 (2001/10))。
「これを読んだ坂口恭平さんが描きに描いた100枚以上ものドローイングから、今回は可能な限りの枚数を収録し、
その絵に合わせてシーンを抜粋しての抄訳としました」とのこと。

ある理由でアフリカにやってきてしまった主人公たちが出会う奇想天外な世界!

「逃げたやつらが隠れているのはここか?」
言語に挑み、文章を解体することから決して逃げることのなかった作家レーモン・ルーセルによる言葉の奔流。
仮想のアフリカを舞台に繰り広げられる奇妙きわまりない祝祭の只中で、あなたはきっと熱に浮かされて夢を見る。
奇才・坂口恭平によるドローイングで読む、見たこともない熱帯アフリカ。
希代の言葉の魔術師と、現代の奇才の燦爛たる競演。
機械的で難解なルーセルを少しだけ血を通わせて訳した新訳版で、あなたも奇想世界へ。
レーモン・ルーセル×坂口恭平 國分俊宏訳
解説:いとうせいこう

SBN:978-4-908543-04-3
2016年8月23日発行
ライブラリー版サイズ(160mm×110mm) 306頁

http://m.kaji-ka.jp/editor/5833より

『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家~ゾラ傑作短篇集~』
ゾラ (著), 國分 俊宏 (翻訳)

完全に意識はあるが肉体が動かず、周囲に死んだと思われた男の視点から綴られる「オリヴィエ・ベカイユの死」。
新進気鋭の画家とその不器量な妻との奇妙な共犯関係を描いた「スルディス夫人」など、稀代のストーリーテラーとしてのゾラの才能が凝縮された5篇を収録。
フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 642 KB
紙の本の長さ: 184 ページ
出版社: 光文社 (2015/6/20)

『少女 』
アンヌ ヴィアゼムスキー (著), 國分 俊宏 (翻訳)

まだあどけない17歳の女子高生が、老齢の監督に導かれるままに足を踏み入れた、憧れ・畏怖・感動・絶望・官能の渦巻く眩いばかりの未知の世界。仏映画界の伝説的な女優による赤裸々な回想録。
単行本: 238ページ
出版社: 白水社 (2010/10/19)

『哲学者たちの動物園』
ロベール マッジョーリ (著), Robert Maggiori (原著), 國分 俊宏 (翻訳)

カントの象、ニーチェのライオン、デリダの猫、ドゥルーズとガタリのマダニ、メルロ=ポンティの椋鳥、アランの駒鳥、ベルクソンの土斑猫、ニーチェのライオン、マルクスのビーバー、カントの象、ルソーのオランウータン......古今東西の思想家たちは、動物について、どのような思惟をめぐらせていたのか? それぞれの著作をひもときながらわかりやすく解説していく本書は、「小事典」としても重宝する哲学者ガイドブック(日本版はイラストをはじめ注や人物索引も充実!)。
著者は、高校で哲学教師をするかたわら、『リベラシオン』でジャーナリストとしても活躍。ゆえに本書の記述はすこぶる明快で、動物という親しみやすい入口から、哲学者たちそれぞれの思想の核心へと案内してくれます。たとえば、動物学者にして形式論理学の創始者でもあるアリストテレスは<ひな鳥>。「卵が先かニワトリが先か」という古典的議論を大真面目に論理的に解くところなど、じつにおかしい。パスカルはコナダニというミクロの生物のなかに神の恩寵と宇宙的な広がりを示すさまを語っているし、デカルトならば人間の言葉をオウム返しに繰り返すカササギについて。さらには、愛する婚約者に突然の別れを告げて自分の殻に閉じこもるという不可解な行動をとったキルケゴールには(動物園という括りはビミョーですが)二枚貝についての記述をもとに、紹介してくれます。さあ、動物といっしょに、哲学してみましょう!
単行本: 189ページ
出版社: 白水社 (2007/07)

國分 俊宏先生の御翻訳書は、どれも読み始めたら夢中になってしまいそう、気になる本ばかりです!
翻訳文も専門家の先生方の間で、太鼓判を押されています。


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