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07年参院選挙を振り返る

2007年07月31日 17時45分18秒 | 政治って?
一応、今回選挙では2回の事前予測を出した。2回目には与党の下方修正をしたにも関わらず予測を大幅に上回り、自民の40議席割れが起こった。朝刊に細かい数字と結果が出ていたので、これらの差を検討してみたい。

しつこくて申し訳ないが、予測記事はこちら。

◎1回目(6月)→少し気が早いが参院選予想

◎2回目(5日前)→参院選挙戦の状況を再考する


①投票率、投票総数

1回目は57%で5600万票、2回目は60%超で6100万票としたが、実際には、58.64%で約5891万票だった。1回目と2回目の中間辺りだったら良かったのだが、修正幅を大きく取りすぎた。期日前投票の出足に騙された(笑)。天気の具合とか、色々とあるもんね。平均を取れば概ねいい線だった。


②自民党

1回目、2回目ともに比例14議席で、ピタリ(笑)。
票数は1680万票から2回目は1800万票に上方修正したが、甘かった。実際には約1655万票で、自民離反者(?)と思われる減少が大きかったみたい。獲得率では1回目30%、2回目29.5%と30%割れかもしれないと思ったのだが、予想以上に減少が大きく28.1%に終わった。しかも党名票の減少は傾向として連続だったので、今後もその危険性は残るかも。

一人区の6議席は読めなかった。下方修正と言っても、最低10議席と考えていたのでハズレだった。複数区でも19と予想したが17に終わった。最低線43としていたが、6議席下回り37であった。


③民主党

比例は1回目18、2回目20議席で、事前報道の効果を知った(笑)。これもピタリだ。票数も1回目2000万票(得票率35.7%)から2400万票(39.3%)に上方修正し、ほぼ近い線だった。実際には約2326万票で39.5%だった(選挙区では約2401万票だったから、かなり近かったよ)。民主は03年からコンスタントに2000万票以上取っている、と書いた通りだ。05年の大敗と言われた時でも、比例では2100万票取ったからね。自民と違うのはここ。自民は票割れが多い。マイナスダメージが自民の方が大きい、ということ。優位の時には、増えるけれども、反発食らうとそこの落差が大きいということかと。

選挙区は自民の議席数から考えて、引き算式で考えたみたので、最大で58議席と推測したが実際は60だった。思ったより、一人区で強かった、ということか。


④公明党

比例議席数は1回目8議席から2回目7議席に修正し的中。得票数は、850万票(得票率15.2%)から800万票(同13.1%)に下方修正したが、実際にはもっと減少していた。約777万票(13.2%)となって、逆風をモロに受けた形となった。パチンコ的には良さそうな並びだが、公明党にとっては悔しい数字であったろう。選挙区とかの議席数はよく判らなかったので、最低3議席くらい行くかと思ったのだが、2議席しか取れずに終わった。自公連立のダメージも覚悟せねばならない、ということだろうと思うが、連立でなければ本来もっと少ない議席数だろうと思う。


⑤共産党・社民党

選挙区は当然ゼロ、比例はそれぞれ4と2で不変と思っていたが、共産は3に終わった。共産党の得票は430万から440万に上方修正したのだが、議席数が減るとは思ってなかった。実際の得票数でも約441万票であったので、まあそんなもんだろうな、と。社民は退潮が顕著になっている。連続で得票率の減少傾向。予測では1、2回目とも300万票としたが、結果は約263万票に終わった。今後も減少していく傾向は否めないであろう。党としての存続を賭けて何か方策を考えるか、いっそ何処かに混ぜてもらった方がよいのではないか。共産もこのままではダメであろうな、と思う。どこにでも選挙区に候補者を立てるのを止めて、もっと効率的な選挙を考えた方が良いのではないか。


⑥その他

推測ができなかったので、新党日本とか1議席取るとは思ってなかった。ひょっとして国民新党が1議席取るかもしれない、と思ったのだが、実際には国民新党が約127万票、新党日本が約177万票と逆転していた。共産党はこの2つに貴重な議席を1つ失ったようなものだろう。選挙区でも波乱があったので、もう何が何だか判りません。


⑦まとめ

こうして見ると、ここ数回の得票傾向を見ていけば、大体の数は誰が考えても似たような水準になるであろう。特に、比例票は変動要素が自民か反自民に動くかだけを考えると、おおよそ見当がついてしまうかも。33~34%くらいを境にして、上下5%程度、ということになるか。その動向はその時々の「流行り」と言いますか、マスメディアの騒ぎっぷり?の結果なのかもしれない。自民に好意的かそれとも叩きに走っているか、みたいなものか。

個々の選挙区ごとを考えるのは、大きく振れがあるので難しいであろう。候補者に左右される要因とか、大きいので。でも、全体であると、そんなに大きな変動というのは実際には起こってない、ということなのではないかな。株で言うと、個別銘柄を個々に正確に予測するのが難しいけれど、多数銘柄の集まったポートフォリオで見れば、ポートフォリオ全体の傾向というか動きは推測可能になってくる、というようなことかと。




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