柳田さんの一首(『塔』2021年11月号p67)
敵機二機浦賀水道北上中、玉音のあさラジオに流れき 柳田主於美
ラジオの音声の記憶、何かのヒントになるかも。
けふこそは月詠短歌10首を詠まむと思ふも、草稿用紙は相変はらず真白なまま、結局一首すらならず。近頃さまざまな歌会へ書き散らせし詠草かき集めたれば何とかなりさうも、その作風一貫性のなさにあらためて呆れ、途方に暮れ、やはりならず。けふこそは、をまたもや明日へ持ち越し。
鳴り止まぬ腹音に毛布掛けて寝る卵かけご飯を夢見る夕べ
岡晴夫さんの歌う『憧れのハワイ航路』
https://youtu.be/u49x6U5T15U
この曲は、歌本体だけでなく、じつにウィットに富んだ前奏間奏後奏もすごく佳いから、夜詩さん畢世の代表作として、時代を超えた名曲であり続けるのだろう。
今日は一日仕事お休み。昨晩は、寝る前にラジオ深夜便の詳細な放送スケジュールを確認、午前3時5分から命日記念特集番組があることを知り、録音予約をして休んだ。今朝はすこし寝坊。母に電話をかけ、またひとしきり母の幼少期からの生い立ちの話や、母が日頃から非常に尊敬している俳句の夏井先生の話をした。
電話のあと、今日は御礼状書きや御悔やみ状書きやいろいろな溜まりごとを片付けねばならない、とあらためて思いつつ、予約録音したラジオをしみじみ聴いた。
それにしても、今朝たまたま目にし読ませて頂いた、指揮者大森大輝先生のTwitterの「マタイ福音書に依拠した悲愴交響曲解釈の試み」のお話がすごく興味深くて面白い。
大森先生のTwitter記事。
明日は本当の祖父(と思われるひと)の命日。去年の命日(ということも実は知らなかったけれども)、たまたま寝付けなくなって点けたラジオ深夜便から命日記念特集の番組が流れて、数々の作品やアナウンサーの解説が聴こえ、その内容にたちまち心や頭がズキンズキンと反応して、直ちに母へメールした。そしてこの一年、母とは母の幼少期からの生い立ちの話をたくさんしてきた。また、本当の祖父(と思われるひと)のお墓へお参りもするようになった。不思議なことながら、その本当の祖父(と思われるひと)に死期が迫っていた頃、草野球好きの小学二年生でクラシック音楽への素養も環境もなかった僕に、唐突にクラシック音楽作曲衝動が訪れ、たくさんの音楽が降りて来るようになった。 それは今でも続いている。
グリーグとディーリアスの親交は、ディーリアスが大のノルウェー好きということからも強くつながっていたらしい。そもそもグリーグは、若いディーリアスのためにその父親へディーリアスが作曲の道に進めるよう積極的な助言を与えたらしい。また、若き日のディーリアスの傑作オーケストラ曲『フロリダ』組曲初演時にホールには三人の聴衆しかいなくて、そのひとりがグリーグだったという話も思い出されてくる。