カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

ラジオの音声の記憶。

2021-12-15 11:58:44 | Weblog
最早季節外れとなりたる夏の記憶。歌詠めずに夏をうろうろ。戯れ言のやうなる短歌的呟き〈老婆(オバ)たちは海底(うなそこ)のやうにしづもりたるあの夏の日の蝉を語れり〉なぞぶつぶつ洩らしつつも、結局、新たなる10首得られず、これといふ一言半句さつぱり浮かびて来ざれば、歌誌『塔』2021年11月号適当に頁開き、目に入る作品を読み散らかして時間潰すのみの愚かしさ。それでも、はつと目が覚むるやうな作品に出逢ふ僥倖も。

柳田さんの一首(『塔』2021年11月号p67)

敵機二機浦賀水道北上中、玉音のあさラジオに流れき  柳田主於美

ラジオの音声の記憶、何かのヒントになるかも。
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けふこそは。

2021-12-14 23:47:58 | Weblog

けふこそは月詠短歌10首を詠まむと思ふも、草稿用紙は相変はらず真白なまま、結局一首すらならず。近頃さまざまな歌会へ書き散らせし詠草かき集めたれば何とかなりさうも、その作風一貫性のなさにあらためて呆れ、途方に暮れ、やはりならず。けふこそは、をまたもや明日へ持ち越し。

 

鳴り止まぬ腹音に毛布掛けて寝る卵かけご飯を夢見る夕べ

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栗木先生の一首。

2021-12-12 20:22:28 | Weblog
仕事から帰ると、ポストに歌誌『塔』12月号が届いていた。ぱっと開いて目に飛び込んで来た栗木先生の一首〈少年が神学校に入りて終はる小説をむかし従姉に借りぬ/栗木京子〉。この〈小説〉はいったい何か。そういう作品をまったく読んだことがないひとにはまるで取りつきようのないクイズかもしれないが、分かるひとにはピンと来るだろう。ヘッセの有名なあの作品だ。『車輪の下』。栗木先生の綴られた〈終はる〉の語が重たくズンと心に響く。その学校に入ったがために〈少年〉は終わってしまったのだ。中学時代の私も大いに身につまされて新潮文庫版の高橋健二さん訳で何べんも繰り返し読んだものだ。そういうことを思い出した。
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今日は。

2021-12-12 07:27:59 | Weblog
今日は亡き父の健在であれば88歳の誕生日で、今朝、母とメールで話をした。そういえば、昨日見た夢に久しぶりに元気な父がニコニコと出てきた。今日もこれから仕事。
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憧れのハワイ航路。

2021-12-11 03:28:30 | Weblog

岡晴夫さんの歌う『憧れのハワイ航路』
https://youtu.be/u49x6U5T15U


この曲は、歌本体だけでなく、じつにウィットに富んだ前奏間奏後奏もすごく佳いから、夜詩さん畢世の代表作として、時代を超えた名曲であり続けるのだろう。

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けふ。

2021-12-08 09:44:35 | Weblog

今日は一日仕事お休み。昨晩は、寝る前にラジオ深夜便の詳細な放送スケジュールを確認、午前3時5分から命日記念特集番組があることを知り、録音予約をして休んだ。今朝はすこし寝坊。母に電話をかけ、またひとしきり母の幼少期からの生い立ちの話や、母が日頃から非常に尊敬している俳句の夏井先生の話をした。

電話のあと、今日は御礼状書きや御悔やみ状書きやいろいろな溜まりごとを片付けねばならない、とあらためて思いつつ、予約録音したラジオをしみじみ聴いた。


それにしても、今朝たまたま目にし読ませて頂いた、指揮者大森大輝先生のTwitterの「マタイ福音書に依拠した悲愴交響曲解釈の試み」のお話がすごく興味深くて面白い。

 

大森先生のTwitter記事。

https://t.co/klArjjSxZl

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ズキンズキンと。

2021-12-07 05:57:57 | Weblog

明日は本当の祖父(と思われるひと)の命日。去年の命日(ということも実は知らなかったけれども)、たまたま寝付けなくなって点けたラジオ深夜便から命日記念特集の番組が流れて、数々の作品やアナウンサーの解説が聴こえ、その内容にたちまち心や頭がズキンズキンと反応して、直ちに母へメールした。そしてこの一年、母とは母の幼少期からの生い立ちの話をたくさんしてきた。また、本当の祖父(と思われるひと)のお墓へお参りもするようになった。不思議なことながら、その本当の祖父(と思われるひと)に死期が迫っていた頃、草野球好きの小学二年生でクラシック音楽への素養も環境もなかった僕に、唐突にクラシック音楽作曲衝動が訪れ、たくさんの音楽が降りて来るようになった。 それは今でも続いている。

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グリーグとディーリアス。

2021-12-06 07:42:13 | Weblog

グリーグとディーリアスの親交は、ディーリアスが大のノルウェー好きということからも強くつながっていたらしい。そもそもグリーグは、若いディーリアスのためにその父親へディーリアスが作曲の道に進めるよう積極的な助言を与えたらしい。また、若き日のディーリアスの傑作オーケストラ曲『フロリダ』組曲初演時にホールには三人の聴衆しかいなくて、そのひとりがグリーグだったという話も思い出されてくる。

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紅葉。

2021-12-05 07:46:55 | Weblog
最近見た綺麗な紅葉の風景。
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今宵は。

2021-12-04 01:46:57 | Weblog
文章でも譜面でも、書くことは結局、誰かに褒めてもらいたいと期待できるような美しいことではないと悟った。その執筆動機の根底にあるどろどろは、どうしようもない業であると覚悟し受け止めるしかないもの。ひとり黙々とひたすらに取り組むしかないものではないかと思った。

夜半に目覚めて、机に向かい、本を送ってくれた知人への御礼状の筆を執った。

唐突に思った。90歳を超えての創作は特別なものである、と。だから、瀬戸内寂聴さんの95歳の長編小説『いのち』を読んでみたいと、今宵は非常に切々と思う。
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