文章でも譜面でも、書くことは結局、誰かに褒めてもらいたいと期待できるような美しいことではないと悟った。その執筆動機の根底にあるどろどろは、どうしようもない業であると覚悟し受け止めるしかないもの。ひとり黙々とひたすらに取り組むしかないものではないかと思った。
夜半に目覚めて、机に向かい、本を送ってくれた知人への御礼状の筆を執った。
唐突に思った。90歳を超えての創作は特別なものである、と。だから、瀬戸内寂聴さんの95歳の長編小説『いのち』を読んでみたいと、今宵は非常に切々と思う。
夜半に目覚めて、机に向かい、本を送ってくれた知人への御礼状の筆を執った。
唐突に思った。90歳を超えての創作は特別なものである、と。だから、瀬戸内寂聴さんの95歳の長編小説『いのち』を読んでみたいと、今宵は非常に切々と思う。