カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

日本語の問題

2006-01-14 23:17:06 | Weblog
 日記メモ。

 今日のTBSラジオ《永六輔その新世界》で聞いて知ったことです。

                ☆

その1)
 ある食堂での風景です。お店の人に「お勘定をお願いします」と言って財布を取り出しているAさんと、「おあいそをお願いします」と言って財布を取り出しているBさんがいました。

 さて、日本語としては、AさんとBさんのどちらが正しいでしょうか?

                *

その2)
 学校で隣の席の太郎君から「おすそ分けね」とお饅頭をもらった花子ちゃんは、その場で「ありがとう」と太郎君に言いました。そして家に帰ってからお母さんに「今日学校でね、太郎君からおすそ分けもらったんだよ」と言いました。「花子ちゃん、それはよかったね」とお母さんは言いました。

 さて、上の文章の中で明らかに日本語の使い方として間違っているところがあります。それはどこでしょうか?










(こたえ)

その1)

正しいのはAさん。「お勘定」はお金を払うときに、「おあいそ」はつけにするときに、と使い分けるのが正しいそうです。

その2)

「お裾分け」(上げる側)と「お福分け」(貰う側)。花子ちゃんのことばの「おすそ分けをもらった」が誤りです。正しくは「お福分けを貰った」と言わなければならないそうです。
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石田比呂志さんの歌集《九州の傘》から。

2006-01-14 21:26:20 | Weblog
 メモ。

 石田比呂志さんの歌集《九州の傘》から。

 次の一首に惹かれます。

鼻の穴医師に覗かれいたるとき窓辺に鳩が来たりて鳴けり 石田比呂志

 診察室で、「先生、最近鼻血が出やすいんですが。。。昨日も酒場で喧嘩して血を出してしまいました」「喧嘩ねえ、ほどほどにしてくださいよ。どれどれ。。。ちょっと見てみましょう(医師は鼻の穴の中を覗く器具を手に取る)。。。う~ん、なるほど、ちょっと焼きましょうか」(そのとき診察室の窓辺で、ククー、ククー♪と鳩が鳴く)

という光景(鼻血うんぬん、酒場の喧嘩うんぬんは私の妄想です)を詠んだ一首かどうかは知りませんが、鳩が来て鳴く、という場面から、私には、これは朝の診察室での光景、という感じがします。

 好きな一首です。
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