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厨子など1300点 重文に/根来寺

2024年03月17日 | ニュース

2024/03/17  読売新聞オンライン

大日如来坐像の内部に納められていた大量の護符類

護符などを納めていた西陣織の袋

文化審答申 根来寺本尊の納入品

 国の文化審議会は15日、根来寺(岩出市)の重要文化財「木造大日如来 坐像ざぞう 」(室町時代)の像内に納められていた 厨子ずし や護符、短冊など計約1300点について、「 附つけたり 」(関連品)として重文に指定するよう文部科学相に答申した。紀州徳川家の8代 重倫しげのり の母・清信院(1718~1800年)が寺へ納めたもので、紀州徳川家の深い信仰心や寺との縁を伝える貴重な品々だ。

根来寺は新義真言宗の総本山。豊臣秀吉の紀州攻め(1585年)で多くの建物などが焼け、江戸時代に紀州徳川家の支援で復興した。同坐像は本堂(大伝法堂)に安置された本尊で、幸い戦火は免れた。

1980年の調査で、同坐像内に二つの厨子が納入されているのが見つかった。厨子の中には、清信院が全国から集めた大量の護符、7代藩主の夫・ 宗将むねのぶ から贈られた数珠、先立たれた娘が記した短冊や日記、重倫の髪などが入っていた。これらは西陣織の袋に納められていた。長らく外気に触れていなかったため納入品の保存状態は良く、袋も当時の鮮やかさを保っていた。

また、同坐像の隣にある別の重文仏像の内部からも木札を発見。清信院が晩年の1799年、これらの品を寺へ奉納し、その後、本堂復興に伴って同坐像内へ追納されたことが記されていた。

清信院が家族の安穏や 冥福めいふく などを願っていたことがうかがえる品々で、根来寺の中村元信座主(68)は「長年の調査に携わった方々に感謝したい。当時の 祈祷きとう のあり方も分かる貴重な資料なので、評価されてうれしい」と喜んだ。

また文化審議会は、紀州漆器の産地として栄えた旧黒江町の初代町長・岩橋新三郎氏が建てた住宅など、4か所15件を登録有形文化財にするよう文科相に答申した。内容は次の通り。

▽旧岩橋家住宅事務所兼主屋、煉瓦(れんが)蔵、土蔵(海南市)▽崎山家住宅主屋(広川町)▽薗(その)家住宅主屋、人形蔵、離れ、西土蔵、東土蔵、南土蔵、片塀(御坊市)▽岡崎家住宅(旧栗須家住宅)主屋、蔵、納屋、石塀(新宮市) 

 

 

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