(台中中央社)一部車両で故障が判明し、試乗を一時停止している台中メトロ(MRT)グリーンラインは19日に予定されていた正式開業を延期する。盧秀燕(ろしゅうえん)台中市長が14日、記者会見で発表した。故障の原因がまだ完全に究明されていないためと説明し、謝罪した。
車両2両で連結器の軸が折れていたのが見つかった。全18編成36両のうち、半数が川崎重工業製で、残り半数は日本から技術移転を受けて台湾で組み立てられており、問題が見つかったのはいずれも川崎重工が製造した車両だった。施工を請け負ったのは台北市政府捷運工程局。
台中市政府交通局の葉昭甫・局長は、第三者に依頼して検査を行った結果、連結器の軸が強度において設計の基準を満たしていないことが分かったと説明。単発のケースではないとの見方を示し、調査を続けるとした。
台中市は、専門の委員会を立ち上げ、台北市政府捷運工程局や川崎重工と共に問題の解決に当たる方針で、委員会が許可した後に改めて開業の日程を決めるとしている。