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「京都日本画新展」ジェイアール京都伊勢丹で

2021年01月30日 | 京都ニュース

(2021年1月29日 10時00分 朝日新聞)

大賞の石橋志郎さんの作品 「Tone」







京都の若手・中堅日本画家の登竜門とされる「京都 日本画新展2021」の最高賞である大賞に、京都府向日市在住の石橋志郎さん(39)が選ばれた。石橋さんらの受賞作品は29日~2月8日、京都市下京区のジェイアール京都伊勢丹7階、美術館「えき」KYOTO(075・352・1111)で展示される。入場無料。

 石橋さんは大阪府豊中市生まれ。京都市立芸術大大学院を修了後、2011年に初めて個展を開いた。19年2~4月には、朝日新聞京都版でコラム「四季つれづれ」も連載した。

 こだわってきたのは、自分にしか日本画で表現できない「白」。大賞を受賞した「Tone」は、雪にも雲にも見えるようなシンプルで抽象的な作品だが、グレーの下地に、素材が異なる様々な「白」を200回以上塗り重ねた。選考委員から「確かな技術力があり、具象性の中に透明感がある」と評された。

 日本画の「白」には、貝殻を砕いてできた胡粉(ごふん)や、天然の鉱物を砕いた岩絵の具、人工的な色ガラスを砕いた新岩絵の具などがある。胡粉でもハマグリやホタテなど様々な種類がある上に、貝殻の品質によっても色が変わってくる。さらに、塗った時と乾いた時では色が変わるため、一つ一つ試しながらやってきた。

 「実際に見てもらわないと質感が伝わらない。デジタルが普及した社会で、ひたすらアナログ」と笑う。試したいことはたくさんある。「ピアノで言えば、きれいに単音を出せるようにはなってきた。でも和音が欲しいという欲望も出てきたし、白ももっと光らせられるはず。これからです」

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