モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

「花」

2012-06-09 22:16:00 | 大人 油絵・アクリル
Flower  梅田 油彩

今日は土曜日、久しぶりの雨でした。もうすぐ梅雨に入りそうですね。

一階にあるアトリエミオスの看板を夏休みワークショップバージョンに変えました。小原先生から「ギラギラした感じで」というリクエストでしたので彩度バチバチのやや暑苦しいのを作りましたのでいらっしゃった方は、ご覧になって下さい。よろしくお願いします。

さて今回は、土曜日の午前のクラスにいらっしゃっている梅田さんの油彩をご紹介致します。

約一ヶ月前くらいにスケッチブックのエスキースを見せて頂きました。そしてとうとう今日、完成したという事で梅田さんからご報告を頂きました。というのは、梅田さんは、アトリエではデッサンをやっていらっしゃっているのでこの油彩は、家で描かれていたのです。


梅田さんコメント

『こんにちは、土曜大人クラスの梅田です。本作には「花」と名付けておきながら、花びらの瑞々しさや花壜の質感はなく、陰影も不自然ですね。ミオスで学んだこと全否定です!だからですか、制作過程では初めてのことが多く、筆を置くまでに時間がかかりました。
自己満足ですけど、少し独創的な作品に挑戦できた気がします。次作では良い意味でアカデミズムを受け入れ、個性との塩梅を試しながら説得力のある作品を仕上げたいですね。』

こちらの絵で一番見て頂きたいのは、やはりご自身でも「今まで学んだこと全否定」とコメントされている花弁の部分ですね。

察するに、梅田さんが今まで描いてきた油彩とは、かなり趣きの違う絵になったようですがとは言え、このデフォルメされた花びらの形は、多分、今までアカデミックな絵を描かれてきたからこそ表現できた面白さなのではないでしょうか。

そして写真では一見、ほぼ同じ色に統一された花弁のようにも見えるのですが実際はそんなことは無くて、相当な遊び心に満ちています。モチーフの薔薇の赤系の色をベースとして様々な色を使って調色を試みています。

実際このような、同色相、同明度の中で色を作って、尚かつ、微妙な明暗を表現するというのは、、結構根気がいりますし、神経を使うものです。しかしこういった作業が好きな人にとっては、たまらなく楽しいものなんですよね。
更に、こうして苦労を重ねた一連のプロセスが自己の表現として1つの完成をみた時は、とても嬉しいものだと思います。

私は、この絵が梅田さんのチャレンジへの第一歩だとしたらとても素晴らしいと感じました!次は、クレーのコンポジション顔負けの作品を期待しています!

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