内海 油彩 20号キャンバス(73×60cm)
酒井です。蛾の幼虫は蝶と違って、土の中に潜って繭をつくるんだそうです。皆さん知ってましたか?ミオスの講師陣は誰も知らず、幼虫を掘り出してしまいました・・・・。
さて、今日は日曜クラス、内海さんの作品をご紹介します。大人の飲み会で大きな反響を呼んだ髑髏の絵!ついに完成です!この絵を描くために内海さんは、アトリエにある石膏の髑髏ではなく、ご自分で用意されていました。
髑髏は去年、小学生クラスの油絵のモチーフにもなっていました。雰囲気のせいか男の子によく好まれていましたが、女の子は高学年の子が主に選んでいた印象があります。単純な見た目の「かっこよさ」に加え、どことなく不気味な雰囲気に、心惹かれるものがあるのでしょうか。
静物画のモチーフとしての髑髏は、「虚栄、生のはかなさ、現世の虚しさ」などを表すとされています。実際、髑髏をモチーフに選ぶというと、大体の方はおどろおどろしく暗い雰囲気の絵をイメージするのではないでしょうか。内海さんの作品は、髑髏のモチーフだというのに雰囲気が鬱々としていないのが面白いですね。色合いも明るく、生き生きと生命力に満ち溢れています。内海さんのイメージの中にある髑髏は、一体どんなものなのでしょう。いろんなことを考えてしまう絵です。顔を覆えば「仮面」になり、逆に一皮剥けば「髑髏」になる。素顔のそのまた奥、全てをそぎ落としてからやっと見える自分の「中身」の表現なのでしょうか・・・。皆さんも解釈を巡らせてみて下さいね。
おまけのオープンキャンパス風景
今週の土日は大学のオープンキャンパスがありました。作品展示はもちろん、最近うちの学科ではワークショップが増えてきていて、吹きガラスや金属でのペンダント作り、かんなを使って箸を制作出来たりとなかなかの充実っぷり。そのせいか、小さい子供が多いのも特徴です。学祭とはまた違った楽しさがありますので、機会がありましたら是非!毎年6月頃に開催しています。